予備校の浪人生活とは

・現役生にとっては「浪人」って「謎の存在」だと思います。
・また残念ながら今年浪人する方も「どういう生活が待っている?」と疑問をお持ちになるかもしれません。
・以下は「完全な私の独断と偏見」に拠る浪人生の分類です。「そんなことはないよ」と思う方も大勢いらっしゃると思います。
・「完全な私の戯言」ですから、適当に考えてくだされば幸いです(^^;

Aタイプ
「やることないから浪人に」
・現役の時、「就職したくない、とりあえず大学行きたい」と思っていた方々。
基本的に「適当に1年間もやれば、そこそこのところには入れるだろう」と考えている
・予習・復習をまずしない。席も後ろの方に座る。
・「聞いてて楽しい授業」のみを「聞き流す」だけ。本人はこれで「頭に入っている」と思っている。
・同タイプの仲間ができる。皆で「これで大丈夫だよなあ」と言い合う。
・次第に出る授業がどんどん減り、最悪全授業に出なくなる。
・確実に「成績が下がってくる」ので、10月頃になると次の3つに分かれる
①「劇的に成績が上がる方法」を探し始める。→あるわけがないので途方にくれる。
②完全にあきらめて何もしなくなる。
③「なあに『まがりなりにも、1年勉強してた』んだから実力は付いているはずさ」と現状の成績を全く無視した『妄想』を抱き、そのままつっぱしる。結果の傾向→現役時そこそこ成績が良かった(総合で偏差値50以上)人のみ中堅かそれ以下クラスの大学に合格する。他は再浪人か就職か定員割れの大学に入学する。
Bタイプ
「有名講師の授業を受けて合格しないなんてことないよね」
・現役の時、「できるだけ苦労せずに大学行きたい」と思っていた方々。
基本的に「評判の良い名講義を受ければ合格するだろう」と考えている
・とにかく「楽で楽しそうで、聞いているだけで成績が上がりそうで、かつ評判の良い講師」をさがす。
・席は中程から後ろの方に座る。
・ノートはけっこうまじめにとる。でも予習をしてないのでまず身にならない。
・「復習すれば同じ事でしょ」と思っているが、実は復習もまずしない。
→よって「暗記」をしていない。→これでは「実力」は付くはずがない。
・したがってほとんど成績は上がらない。
・すると、今まで受けてきた授業を「うーんイマイチ自分には合わなかったみたいだな」と思い、別の講師を探し出す。
・同タイプの仲間ができる。皆で「予備校講師の批評」を繰り返す。
・成績は「ほぼ現状維持」なので、10月頃になると次のような行動にでる。
○「劇的に成績が上がる講義」を探し始め、受けてみる。→勉強のやり方が変わったわけではないので、成績は変わらない。
○「劇的に成績が上がる方法&参考書」を探し始める。→あるわけがないので途方にくれる。
○「なあに『まがりなりにも、1年勉強してた』んだから実力は付いているはずさ」と現状の成績を全く無視した『妄想』を抱き、そのままつっぱしる。結果の傾向→現役時そこそこ成績が良かった(総合で偏差値50以上)人のみ中堅クラスの大学に合格する。他は再浪人か就職か定員割れの大学に入学する。再浪人の場合は予備校を変えて、また「別の自分にあった講師」を探し『受けるだけ』を繰り返し、上手くいかない。
Cタイプ
「○○先生命!○○信者!」
・現役の時、「できるだけ苦労せずに大学行きたい」あるいは「きちっと勉強して良い大学に入りたい」と思っていた方々。
基本的に「有名講師『○○先生』に陶酔」してしまう
とにかく「目立つ」
・席は、特にその先生の単科などは、必ず1番前に座る(陣取る!)。
・①「勉強もちゃんとする人」と②「先生にかわいがられたいだけ!の人」、この2つに分かれる。この比率は先生により変わる。
・①の人も②の人も非常にまじめに予習し、まじめにノートをとる。
・だが②の人はそういう「振り」をしているだけ。つまり、例えば予習は「真剣」にやってこない。おざなりにやる
・「席取り」に命をかける。結果の傾向→①の人は、少なくとも半分は見事に志望校に合格する。他は「その先生の教科のみ」成績が良くて、他教科で合格点が取れず、滑り止め校に受かる。もしくはそれすらもだめ。
②の人は現役時そこそこ成績が良かった(総合で偏差値50以上)人のみ中堅クラスの大学に合格する。他は合格できず、再浪人して同じ○○先生の信者をもう1年やる確率が高い。
Dタイプ
「予備校のカリキュラムで受からないはずはない」
・現役の時、「大学行きたい」と強く思い「実力不足」と痛感した方々。
基本的に「予備校のカリキュラムはよくできているので、きちっと予習復習すれば、合格しないほうがおかしい」ということを認識している
・1年の計画がしっかりしている。
・席は1番前から中程に座る。でもできるだけ前のほう。
・予習はけっして欠かさない。ノートもまじめに取る。
・とにかく「実力を上げなければ受かりっこないじゃないか」「今の成績の現状維持ではダメなんだ」という意識が強い。したがってとにかくがんばる。
・息抜きらしい息抜きは少ない。する場合も「ピシッ」と息抜きして「さっと」勉強体制に戻れる。
・成績が上がらないはずはない。もっとも「劇的に」上がることはない。したがって、常にじくじく勉強することになる。結果の傾向→スタート時の成績がよほど悪くない限り、ほぼ大体志望校に受かる。大体中堅クラス以上の大学に合格する。仮に受からなかったとしても、もう1浪すればまず受からないことはない。
Eタイプ
「Dタイプ崩れ」
・現役の時、「大学行きたい」と強く思い「実力不足」と痛感した方々。
基本的に「予備校のカリキュラムはよくできているので、きちっと予習復習すれば、合格しないほうがおかしい」ということを認識している
・席は1番前から中程に座る。でもできるだけ前のほう。
・予習はけっして欠かさない。ノートもまじめに取る。
・とにかく「実力を上げなければ受かりっこないじゃないか」「今の成績の現状維持ではダメなんだ」という意識が強い。したがってとにかくがんばる。・だかこのEタイプ(Dタイプ崩れ)は、ここから3つのタイプにさらに分類できる。
①最初から計算違い型
②途中から認識が甘い型
③直前で失速型
①→スタートの意気込みは良い。しかし思った以上に予習復習が大変で、5月頃からAタイプかBタイプに移行する。
②→10月頃までがんばる。しかしここで予定より成績が上がらなくなってあせる。「ここまで覚えればいいや、なんとか受かるんじゃないか」と「勉強量を減らした計画」に変更する。確かに「ここまで」がんばる。でも「ここまで」のレベルでは、結果は残念なものとなる。
③(現役の時、既に中堅大学を受かっていて、浪人中も結構良い成績だったりすると、こうなりがち)→11月、12月の模試で「第一志望校」のA判定が出る。これをいいことに1月に「現状維持」を決め込む。つまり1月はもう勉強しない。

③の方の結果の傾向→第3、4志望ぐらいにやっと受かる。第1、2志望には受からない。(私はこのEタイプ③型の人を『スーパーエクセレント失敗型』と呼んでいる)