分詞構文

分詞構文とは?---分詞構文は多少複雑な文法事項です。分かりづらい上に、必ず書き換え問題を出題される。訳すのも結構難しい。このページではその分詞構文の全てを、正確に説明するものです。そしてより正確な理解をきすために、文法解説書以上の解説を加えます。

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チェック

(A)接続詞+S+V~,S+V~.
   
Ving~S+V~. ・・・・・これが分詞構文の英文

(B)S+V~,接続詞+S+V~.
   
S+V~Ving~. ・・・・・これが分詞構文の英文

実は↑この[チェック]が理解できれば、分詞構文の7割を理解したことになる。
だがちょっとまだ何がなんだか分からないだろう。下の英文をご覧あれ!

1、As she had a lot of money , she was able to buy the jewel.

これは「彼女は沢山のお金を持っていたので、彼女はその宝石を買うことができた」と訳す。(※asを今回「ので」と訳している所に注意しよう)さて、この英文は

As she had a lot of money , she was able to buy the jewel.
接続詞+S+V~   ,S+  V~          .

の形になっている。これは上の[チェック]の(A)パターンだ。だから

(A) As she had a lot of money , she was able to buy the jewel.
接続詞+S+V~       ,S+  V~       .

Having a lot of money , she was able to buy the jewel.
 Ving~     ,S+  V~       .

と書き換えられるのだ。この書き換えた文が分詞構文の文なのだ。

ここで重要なのは
Having a lot of money , she was able to buy the jewel.
だけを見て
「彼女は沢山のお金を持っていたので、彼女はその宝石を買うことができた」
とはっきり「ので」と訳すことができるかどうかである。どう?できる?
こういう場合、[”Having”の部分がもともと”As she had”であった]ということを「想像」して、asの意味「ので」をつけて訳さなければならない。おわかりいただけたであろうか。

さて、上では分詞構文の(A)パターンを説明した。今度は分詞構文の(B)パターンを説明する。(B)パターンは、(A)パターンをきちっと理解できていれば、たいして難しくない。ただ単に前と後ろの順番が逆になっただけである。

(B)She was able to buy the jewel , as she had a lot of money.
  S+    V~                ,接続詞+S+V~                .

She was able to buy the jewel , having a lot of money.
 S+  V~      ,Ving~        .

訳「彼女は沢山のお金を持っていたので、彼女はその宝石を買うことができた」
つまり、(A)パターンと同じ。(asは従属接続詞なのでこっちを先に訳す)

このように[Ving~]で書きかえられた文を「分詞構文の文」と言う。

さてここまでで「Ving~ 」はもともと「接続詞+S+V~」だ]ということを説明した。そして上の例ではその接続詞が「as」であり「ので」と訳すものであった。ここまでは理解できたであろうか?

さて、分詞構文になることができる接続詞は、as だけではない。以下にそのほとんど全てを列挙する。列挙する接続詞はその持っている意味から、次の6種類に分ける。
※大概の教科書、参考書には5種類に分けて説明されているはずである。私も今まで5種類に分けて説明してきた。しかし今回から(より正確をきすために)6種類に分類する。

1、理由    as(ので)  because(ので)
2、     when(のとき)  while(の間に) after (のあとで)
3、
条件    if(もし~ならば)
4、
付帯状況 as(ながら)←※「文法問題」として
「ながら」と訳す分詞構文を
「as」と書き換えることは
「不可」である。理由は後述。
5、
譲歩    though(だけれども、だが)
6、
単純接続 and(そして~)
例文
1、理由    as(ので)  because(ので)
Having a lot of money , she was able to buy the jewel.
(彼女は沢山のお金を持っていたので、彼女はその宝石を買うことができた)
As she had a lot of money , she was able to buy the jewel.
2、     when(のとき)  while(の間に) after (のあとで)
Entering the room , I saw a strange machine.
(その部屋に入ったとき、私は奇妙な機械を見た)
When I entered the room, I saw a strange machine .
3、条件    if(もし~ならば)
Turning to the left , you will find the bookstore.
(もし貴方が左に曲がれば、貴方はその本屋を見つけるだろう)
If you turn to the left , you will find the bookstore.
4、付帯状況 as(ながら)←※「文法問題」として
「ながら」と訳す分詞構文を
「as」と書き換えることは
「不可」である。理由は後述。
I thought all the things , seeing a lot of stars in the sky.
(私はお空の沢山の星を見ながら、あらゆることを考えていた)
※=I thought all the things , as I saw a lot of stars in the sky.(学校ではこの書き換えは認められない)

  I thought all the things , while I was seeing a lot of stars in the sky.←お奨め書き換え<!while を使う場合、ほぼ進行形になる>
(私はお空の沢山の星を見ている間、あらゆることを考えていた)
5、譲歩    though(だけれども、だが)
Having no money , I am happy.
(私はお金が無いけれども、私は幸せだ)
Though I have no  money , I am happy.
6、単純接続 and(そして~)
He opened to page 12 , beginning to speak loudly.
(彼は12ページを開き、そして大声で話し始めた)
He opened to page 12 , and (he) began to speak loudly.
<上の英文を学校では以下への書き換えを薦められること有り!!!>
Opening to page 12 , he began to speak loudly.

補足1、
大概の参考書には4の「付帯状況」と6の「単純接続」をゴッチャにして説明されている。(私も今までそう教えてきた)つまり「ながら」と訳す分詞構文の文も「そして~」と訳す分詞構文の文も、「両方とも[付帯状況]の意味である」と解説されている。なので「分詞構文の大用法」などと呼ばれる。しかしそれでは不都合が起こる場合があるので、私はつに分けている

補足2
なぜ「付帯状況(ながら)の分詞構文の文」を「文法問題」としては「as」と書き換え不可なのだろうか?
もちろん本当は as で書き換えられるのだ。でもこれを許すとちょっと不都合が起こる。
もしも、付帯状況の分詞構文の文を as で書き換えても良いことにすると、[時]や[譲歩]の分詞構文の文でも as で書き換えても良いことになる。なぜなら as は「ので、ながら、ように、『とき』、として、つれて、『だけれども』」のどれでも訳せるからだ。すると分詞構文の文は[条件]と[単純接続]以外の意味全て as で書き換えられることになり、5つ(6つ)の意味をはっきり認識させる書き換え問題が作れなくなってしまうのだ。(もっとも『だけれども』のときは倒置構文になるけれども)
したがって、分詞構文の勉強をする時のみ、 as は「ので」としか訳さないことにする

補足3
それでも「『ながら』と訳す分詞構文の文を、『接続詞+S+V~』で書き換えなさい」という無理難題を出題される場合がある。そういう場合は以下の3つの対処方がある。

I thought all the things , seeing a lot of stars in the sky.
(私はお空の沢山の星を見ながら、あらゆることを考えていた)

1、単純接続「and」で強引につなげる。(少し意味がずれる)
I thought all the things , and (I) saw a lot of stars in the sky.
(私はあらゆることを考え、そしてお空の沢山の星を見ていた)

2、「時」の分詞構文と考えて「when」でつなげる。(少し意味がずれる)
I thought all the things , when I was seeing a lot of stars in the sky.
(私はお空の沢山の星を見ていたとき、あらゆることを考えていた)<when を使う場合、意味を考えると進行形が好まれるケースが多い>

3、「時」の分詞構文と考えて「while」でつなげる
<あまり意味がずれないのでお薦め!>
I thought all the things , while I was seeing a lot of stars in the sky.
(私はお空の沢山の星を見ている間、あらゆることを考えていた)<while を使う場合、ほぼ進行形になる>

補足4、
単純接続の書き換えには、別の重要な書き換え方法がある。こちらのほうが模範解答には多いはずである。
6、単純接続 and(そして~)
He opened to page 12 , beginning to speak loudly.
(彼は12ページを開き、そして大声で話し始めた)
He opened to page 12 , and (he) began to speak loudly.

この下の文
He opened to page 12 , and (he) began to speak loudly.
は、もちろん
He opened to page 12 , beginning to speak loudly
と書き換えられるのだが、下のように書くことが「模範解答」では多い。
Opening to page 12 , he began to speak loudly.

本来は接続詞が付いている節が分詞(Ving)の形をつくるはず(この場合はbegin)。しかし、こっちはそのままの形で、接続詞がついていない主文の文の動詞を分詞(Ving)にしてしまう(この場合opened)。

なんか変な感じがするのだが、この書き換えを要求する問題が多いのでこれも正しい書き換えとなる。

なおこの逆で
Opening to page 12 , he began to speak loudly.

He opened to page 12 , and (he) began to speak loudly.
に書き換えろ!という問題もある。これだとかなり書き換えがヘンテコで難しくなる。けど正しいのだ。「単純接続の場合のみの例外的な書き換え」と覚えるべきだと思う。

ここまでが基本です。

ここまでをじっくり確認しましょう

ここまでが分かればあとはそう難しくはないです。

逆にここまでが分からなければ、以下はわけがわからないはずです




ではここからは、応用パターンを説明します。

応用パターン

(1)解釈によって意味が分かれる分詞構文
次の英文を訳せ!

Seeing the policeman , he ran away.

これは2種類の訳ができる。

・(警官を見たので、彼は逃げた)
As he saw the policeman , he ran away.

・(警官を見たとき、彼は逃げた)
When he saw the policeman , he ran away.

このどちらでも考えられる。こういう場合は前後の文脈からどちらが適当かを判断するしかない。

(2)意味を明示している分詞構文
たとえば上の(1)のような場合、筆者が意図している意味を明確にするために、
[接続詞+Ving~]の形をとることがある。(あんまりないが・・・・)

When seeing the policeman , he ran away.
接続詞+Ving~

これなら「警官を見たとき、彼は逃げた」としか訳せない。

(3)分詞構文の否定
分詞構文を否定するときは、[not+Ving~]の形をとる。

Not knowing what to do , he asked for my advice.
(どうしてよいか分からなかったので、彼は私のアドバイスを求めた)
As he didn't know what to do , he asked for my advice.

(4)完了形の分詞構文
[接続詞+S+V~]の”V”が「完了形」の場合は
[having+過去分詞~]の形で書き換える。

As I have written a letter , I have nothing else to do.
(手紙を書いてしまったので、私はほかにすることがない)
Having written a letter , I have nothing else to do.
having+過去分詞~

(5)受動態の分詞構文
[接続詞+S+V~]の”V”が「受動態」の場合は
[being+過去分詞~]の形で書き換える。ただしこの場合通例”being”は省略される。
つまり
[過去分詞~]の形で書き換える。

When she was killed by Gorgo 13 , she was 18 years old.
(彼女がゴルゴ13に殺されたとき、彼女は18歳であった)
Being killed by Gorgo 13 , she was 18 years old.
being+過去分詞~
Killed by Gorgo 13 , she was 18 years old.
過去分詞~

また[接続詞+S+V~]の”V”が「完了形で受動態」の場合は
[having been +過去分詞~]の形で書き換える。しかし、この場合も通例”having been”を省略する。
つまり
[過去分詞~]の形で書き換える。

As he has been born in America , he speaks English very well.
(彼はアメリカで生まれたので、彼は英語をとても上手く話す)
Having been born in America , he speaks English very well.
having been +過去分詞~
Born in America , he speaks English very well.
過去分詞~

(6)独立分詞構文
さて、ここで最初にやった分詞構文のチェックを思い出そう。

[チェック]
(A)接続詞+S+V~,S+V~.
Ving~S+V~. ・・・・・・・これが分詞構文の英文
(B)
S+V~,接続詞+S+V~.
S+V~Ving~. ・・・・・・・これが分詞構文の英文

実は
(A)接続詞++V~,+V~.
(B)+V~,接続詞++V~.
両方とも、互いの”S”が「同じ物」でなければ「Ving~」には書き換えできなかったのだ!例文をもう一度見て確認しよう。

でも「同じ物」でなくても分詞構文で書き換えることができる。その場合は、原則として、(異なる)主語を明示しなければならない。

○SとSが同じ物ではない場合の、分詞構文への書き換え
(A)接続詞+S1+V~S2+V~
S1+Ving~S2+V~. ・・・・・・・これが独立分詞構文の英文
(B)
S1+V~接続詞+S2+V~
S1+V~S2+Ving~. ・・・・・・・これが独立分詞構文の英文

As the rain began to fall , we took a taxi.
接続詞+S1+V~      ,S2+V~.

The rain beginning to fall , we took a taxi.
  S1+Ving~        ,S2+V~.

(雨が降り出したので、我々はタクシーに乗った)

(7)懸垂分詞(独立分詞構文の例外ー無人称独立分詞)
(6)で説明した「独立分詞構文」のように、SとSが一致していない場合において、
(A)パターンならS1、(B)パターンならS2を省略して分詞構文に書き換えることがある。
つまり

(A)接続詞+S1+V~S2+V~
Ving~S2+V~. ・・・・・・・これが独立分詞構文の例外の英文
(B)
S1+V~接続詞+S2+V~
S1+V~Ving~. ・・・・・・・これが独立分詞構文の例外の英文

と書き換えることがある。(6)とどう違うか確認しよう。
全ての独立分詞構文がこのように(A)パターンならS1、(B)パターンならS2を省略できるわけではない。むしろできないほうが圧倒的に多い。次の2つの条件のどちらか一方でも合致する場合、省略が認められる。

[ア](A)パターンならS1、(B)パターンならS2が、” I ” あるいは一般の人を表す”we , you , they ”などの場合。(このとき、分詞になる部分は全て『熟語(または慣用表現)』である。

Considering her age , she is very wise.
Ving~    ,S2+V~
When we consider her age , she is very wise.
接続詞+S1+V~            ,S2+V~.
(彼女の年を考えると、彼女はとても賢い)

以下、ここで覚えなければならない『この種の熟語』のほとんどを列挙する。
considering ~ 「~を考えると」
judging from ~ 「~から判断すると」
supposing (that) ~ 「もし~だとすると、たとえ~だとしても」
seeing (that) ~ 「~だから」
talking of ~ 「~と言えば」
granting (that) ~ 「~は認めるとしても」
generally speaking 「概して、一般的に言って」
taking all things into consideration 「あらゆることを考慮すると、結局のところ」

[イ](A)パターンならS1、(B)パターンならS2が、文脈から想像できる場合。
Looking out for a theme , a good idea occurred to me.
Ving    ~        ,     S2   +  V        ~.
(テーマを探しているうちに、良い考えが浮かんだ)
While I looked out for a theme , a good idea occurred to me.
接続詞+S1+V~                    ,      S2  +    V~.

オマケ
(8)付帯状況のwith
分詞構文に関係があるものとしてこれに触れる。

with + 名詞 + 形容詞               の形をしているとき
副詞
現在分詞
過去分詞
to 不定詞(形容詞用法)
前置詞句

直訳で 「名詞を 形容詞               (の状態)にして」と訳す。
副詞
現在分詞
過去分詞
to 不定詞(形容詞用法)
前置詞句

例文
Don't speak with your mouth full.
     with  名詞  形容詞
直訳「君の口を一杯(の状態)にしてしゃべるな」
意訳「口一杯にものをほおばってしゃべるな」

I stood there with my hat on.
     with  名詞 副詞
直訳「私は私の帽子をつけ(た状態にし)てそこに立っていた」
意訳「私は帽子をかぶったままそこに立っていた」

He spoken to me with his hands moving.
       with  名詞  現在分詞
直訳「彼は彼の手を動かし(た状態にし)て私と話していた」
意訳「彼は手を動かしながら私と話していた」

She sat with her eyes closed.
   with   名詞 過去分詞
直訳「彼女は彼女の目を閉ざされ(た状態にし)て座っていた」
意訳「彼女は目を閉じて座っていた」

I can't play with all these dishes to wash.
     with   名詞  to不定詞(形容詞用法)
直訳「私は全てのこれらの皿を洗う状態にしては遊べない」
意訳「私はこれらの皿を全て洗ってしまうまで遊べない」

My father spoke with a pipe in his mouth.
     with  名詞 前置詞句
直訳「私の父はパイプを口の中の状態にしてしゃべった」
意訳「私の父はパイプをくわえたまましゃべった」

さて、以上の例文のうちの2つ

He spoke to me with his hands moving.
       with  名詞  現在分詞
直訳「彼は彼の手を動かし(た状態にし)て私と話していた」
意訳「彼は手を動かしながら私と話していた」

She sat with her eyes closed.
   with   名詞 過去分詞
直訳「彼女は彼女の目を閉ざされ(た状態にし)て座っていた」
意訳「彼女は目を閉じて座っていた」

これを持ってくる。
この例文の with をあえて取っ払ってみよう。

He spoke to me his hands moving.
       名詞  現在分詞
She sat her eyes closed.
     名詞  過去分詞

「名詞  現在分詞」や「名詞  過去分詞」の前に「,」を入れてみよう。

He spoke to me, his hands moving.
      名詞  現在分詞
She sat, her eyes closed.
     名詞  過去分詞

こうすると
(6)でやった独立分詞構文の「Bパターン」

(B)S1+V~,接続詞+S2+V~.
=S1+V~,S2+Ving~. ・・・・・・・これが独立分詞構文の英文
になってしまうのだ。

He spoke to me, his hands moving.
S1+V~   , S2 +Ving~.

She sather eyes closed.
S1+V~,S2+過去分詞

つまり
「付帯状況のwith」 は「独立分詞構文」に withがついたもの、ということが言えるのである。
以上。

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