単語の覚え方


皆さん、単語を覚えるのにはどうしたって苦労しますよね。
そこで、皆さんから「こんな覚え方あるぞ!」みたいなのを募集し発表したいと考えてます。
過去、「受験生ネット」の掲示板「英語の苦手な人・全員集合」より私の独断と偏見で「GREAT!」と思ったものを紹介します。

蛍光ペンを使うやり方 提案者 あんでぃさん

 英単語には限りませんが、「覚えては忘れる」という過程を何度も繰り返しているウチに、そのうち記憶が強くなって、「覚える」というよりは「忘れにくくなる」のだと思います。したがって、「暗記」に必要なものは、「反復学習」、とくに「アウトプットの作業」の繰り返しだと思います。

私は「チェック」とその後の「メンテナンス」の作業をセットで、際限なく繰り返すという方法をお薦めします。(私のオリジナルでなく、駿台の高橋善昭師の講義(といっても数年前の衛星授業でしたけど)で聞いたものですので、そちらがとりあえずオリジナルです。)
つまり、まず単語集で「覚える」のでなく、「チェックする」のです。その講師の方のアイディアは、複数の色の蛍光ペンを使う方法です。つまり、英単語を見て「反射的に」適当な意味が分かればその英単語を蛍光ペンでなぞっておきます(この時点では、まだ英単語はペンのインクの下に透けて見えますよね)。で、その後に出来なかった単語を復習しておきます。

で、これを何度も繰り返すわけですから、次にまた戻ってきて同じ作業を繰り返すわけですが、この時は別の色の蛍光ペンを持ちます。で、同じことをやる。前にちゃんと意味の分かった単語も同じくチェックする。すると、何度か繰り返すうちに、意味のよく分かっている単語は単語が黒く塗りつぶされて見えなくなります(蛍光ペンだと、一度に塗りつぶされてしまわないのが利点なのです)。こうなったら、いちおう頭に定着したということで、その語の「単語集レベルでの」暗記の作業は終わりです。

チェックは猛スピードで可能なはずですから、1冊を数日でこなして、その代わり同じ単語集を何度もこなすのが大事だと思います。で、ある程度定着してきたら、今度は実際に英文を多く読むことです。試験問題でもよいから、文章を読む中で、自分の記憶の「アウトプット」を行って、単語集レベルの暗記を実戦に使えるものにブラッシュアップしていくのです。「実戦に使える」とは、文脈により適当な「訳語」を充てられる能力を演習で養うということです。「意味が分かっている」のと「適切に訳せる」というのは別物で、受験では後者の段階に入る必要があると思います。

ちなみに、英単語を覚えるような「単純暗記」は、覚えて7~8時間したあたりから、忘れる度合が大きくなるといいます。ですから、例えば寝る前の単語チェックを日課にして、分からなくて新たに覚えた部分を翌日の朝に再度確認してみる、というのは効果的かもしれません。

「英語の苦手な人全員集合!!!!(その1)」の[198]:『一度に完璧を目指さない』より抜粋。
※(管理者より)編集の都合上、大元の掲示板の記事を若干修正してあります。

速読英○○の勉強法 提案者 jokerさん

もしかしたらみなさんの参考になるかもしれないので、最近僕のやってる英語の勉強法を紹介します。

まず、速読英○○(←自分の好きなので良い)をリスニングCDとセットで手に入れる。
次に
1、音声のみでニ、三回聞いてみてだいたいの内容をつかむ。
2、音声に合わせてニ、三回本文を読んでみる。
3、音声抜きで2までに内容把握できなかった部分を解釈する。
4、訳と次ページの単語等を駆使して本文を解析する。
(適宜チェックを入れる)
5、もう一回音声に合わせて英文を読んでみる。(音声のみでも良いが)
(慣れれば1~5の作業はだいたい20分くらいで終わる。・・・僕の場合)

俺はリスニング対策する必要無いのにそんなことやっても無駄じゃん!
ってお思いの方、ちょっと待ってください。
1の意図は速読の下地作りです。
「読む」と「聞く」の違いはあるものの、音声を聞いて内容をつかめると言うことは、脳がそのスピードについて行けていると言うことです。脳がついて行けるなら原理的にはそのスピードでも読めると言うことです。世の中そんなには甘くないですが。
そこで2、目ですばやく情報を拾う訓練です。全て読める必要はありませんが、音声速度に従って読んで下さい。関係詞などがあっても前に戻ることが出来ませんね?そう、英文を頭から英文のまま理解することの訓練になります。これも速読への重要なステップ。
3、本番でも、英文全てがさっと読めるものではありません。(全てをさっと読めるのが理想なのですが・・・)1、2までで解からない文があってもへっちゃらです。文法知識をもって文を解体→理解しましょう。
4、自分の捕らえた内容がだいたい合ってるかチェックすると供に、わからなかった単語、熟語等をチェック。→5再び英文の中で4までにチェックしたことをおさらいする。5の時点では、きっとあなたの目の前の英文はバラバラに解体されていることでしょう。

これを60文もやれば、かなり英語に馴染んでアクセントなどに対するカンも備わります。さらに、単語などを復習しようとする時、一度は解体してしまった文です、音声の中から単語を拾いながら確認していけば、「単語を英文の中で覚える」ことが出来るでしょう。しかも、毎分150wordsのスピードです。1文あたり1~2分でチェックが終わり、何度も繰り返して復習できます。

このようなことをやればきっと、簡単な文や、問に関係なく内容だけ解かっていれば良い個所の文などをさっと読み飛ばす力(速読力)と単語力がつきます。リスニング対策の必要な人にも効果的じゃないでしょうか?

以上が僕の考えた乙会の速読シリーズを最大限に生かす方法です。
もし、この方法に賛成してくれる人がいたら、是非試してみてください。

「英語の苦手な人全員集合!その2」の[61]:『お久しぶりです。』より抜粋。
※(管理者より)編集の都合上、大元の掲示板の記事を若干修正してあります。

直前(1月)の単語の覚え方 提案者 マウスバード

これは私が受験時代、友達との間で流行ったやり方です。皆でやってました。私は非常に役に立ちました。

まずお気に入りの単語帳1冊を全て何回も覚えこんであることが条件です。「今からこの単語帳を丸暗記しよう」というのではなく、既に数十回(数百回?)にらめっこしているのが条件です。

『こんなに何回も「にらめっこ」しているのに「覚えきれない~」』という単語がいくつもあるはずです。そういうのにはなんらかの印がついているはずですよね。そういう単語のみをレポート用紙などに、わざわざピックアップして記載します。もちろん単語とその訳を書いておきます。私の場合(物覚えが悪いもので)15枚ぐらいの紙が出来上がりました。

ピックアップが終わったら今度は単語帳ではなく、「その紙」だけと「にらめっこ」します。すると意外なことにその15枚のうちの3枚分ぐらいはわりとすぐ覚えられるのです。そうしたら(ある程度「にらめっこ」が終わったら)、その紙の中からまた覚えきれなかった単語をわざわざピックアップして、同じように紙に写します。すると、私の場合は15枚から12枚に減りました。そして今度からはその紙(12枚)とにらめっこするわけです。すると12枚のうち3枚ぐらいは覚えてしまうわけです。そうしたら(ある程度「にらめっこ」が終わったら)、その紙の中からまた覚えきれなかった単語をわざわざピックアップして、同じように紙に写します。この繰り返しをします。こうしていくうちに最後には1枚になり、0枚にしました。
そうしたらもう1度最初に作った紙(私の場合15枚)を読み返します。理論上は全て覚えきっているはずですが、中には忘れているのもあるはずで、それをまたピックアップします。今度はさすがに1枚か2枚ぐらいになるはずです。それとにらめっこして覚えれば終わりです。

できれば(できるだけレベルの近い)友達同士とやると効果的です。途中経過の紙を友達と交換するのです。その友達が自分と同じ単語帳を使っていようがいまいが関係ありません。不思議なことに、大体似通ったところがピックアップされているはずです。また自分と別の単語帳を使っている場合は別の訳語が記載されていたりします。そのとき友達の訳語のほうが「いい!」と感じたら、自分の訳語をそれに変えてしまいます。こうやって友達同士でやると、刺激し合い、競争意識もでてきて効果的だと思います。

気に入ったらぜひ試してみてください。