では続き。問題にした(1)〜(6)までの英文を一気に紹介しましょう。
(1) I know a boy(who)● has the book.
(2) I know the boy(whom)she loves ●.
(3)She lives in a house (which)● stands on a hill.
(4) She lives in a house (which)he built ●.
(5) She lives in a house (where)I lived.
(6) She lives in a house (which)I lived in ●.
以上ですね。上の(1)〜(6)のうち
(1)〜(4)と(6)が「●のところが欠けている」英文
(5)のみが「欠けている部分がない」英文
でした。
「●のところが欠けている」英文(1〜4、6)の場合
↓の表を使います。
(A) (B) | 主格 (主語がない) | 所有格 (所有を表す語がない) | 目的格 (目的語がない) |
人 | who | whose | whom |
物か動物 | which | whose (of which) | which |
↑
これらは全て関係代名詞なのです。つまり「欠けている部分がある場合、関係代名詞を使う」のです。(注意:「所有格」は欠けているとは言いづらい。これに関しては今回は言及していない)
一方
「欠けている部分がない」英文(5)の場合
↓の表を使います。
(A) (B) | 存在しなければならない文の要素は全てある |
場所 | where |
時 | when |
理由 | why |
方法 | how(the way) |
↑
これらは全て関係副詞なのです。つまり「欠けている部分がない場合、関係副詞を使う」のです。
ここまでよろしいでしょうか?
さて、ここで大きなことを1つ言います。
今回使った英文↓
(1) I know a boy(who)● has the book.
(2) I know the boy(whom)she loves ●.
(3)She lives in a house (which)● stands on a hill.
(4) She lives in a house (which)he built ●.
(5) She lives in a house (where)I lived.
(6) She lives in a house (which)I lived in ●.
ですが、、、、
これらの英文の意味が正確に分かりますか?
英語が得意な人なら「そんなんわけないよ」と思うと思います。
ところがドッコイ! 英語が苦手な人は、このような関係詞が使われた英文の意味の把握が苦手なのです。
特に、
(2) I know the boy(whom)she loves ●.
(4) She lives in a house (which)he built ●.
この2つの英文の意味を作るのが極端に苦手です!
得意な人はここで「うそだろう?」と思うと思います。彼らにとって、(1)〜(6)みたいな英文の意味を捉えるのは簡単なのです。
しかし、苦手な人は違います。
(1) I know a boy(who)● has the book.
でさえ、意味が正しく捕らえられない人が大勢います。
多くの英語の先生はこの事実を認めません!
お疑いなら、ぜひ試して欲しいです。
もし、あなたが英語の先生であれば、ぜひ(1)〜(6)を英語が苦手な生徒に「訳してみろ!」と出題して欲しいです。
苦手であればあるほど、多く間違えると思います。(2)、(4)に関してはほぼ100%訳例を間違えると思います。特に(2)は絶対に間違えるはずです。
ここを見ているあなたも、英語が苦手である自信があるなら、ぜひ(1)〜(6)の英文の訳例を試しに作って欲しいと思います。
ぜひ作ってください。解答例(訳例)については次回で紹介します。
次回は木曜日の予定です。