苦手なりの受験英語(アルク版)

センター試験直前対策2008(3)

では、続きです。

偏差値が50もない人はどこを集中して考えるべきか? のシリーズ。
ズバリ、
○・第1問「発音系」…1つあたり、2〜3点
・第2問「文法・語彙系」…1つあたり、2〜3点
  ・第3問「文整序・語彙系」…1つあたり、4〜5点
・第4問「グラフや表などを元にした読解系」…1つあたり、6点
○・第5問「イラスト対話文」…1つあたり、6点
  ・第6問「長文物語文」…1つあたり、5〜6点
です。
英語が苦手な人は、第3問と第6問は捨てろ!
というのが、私の意見です。
(ちなみに、英語の偏差値が50以上ある人には、第4問と第5問と第6問で稼げ! と言います

これの理由について今回は考えます。

英語が苦手な人の場合、英文をできるだけ読みたくないのです。
数学嫌いな人が、数式をなるべく見たくないのと同じ
第6問を考えてください。あんな長い英文なんか、英語が嫌いな人は見たくないのです。
それに引き換え、第2問はどうでしょう?
1つの設問に付き、1文、せいぜい2文だけ読めばいい。
第6問に比べたらまだ「まともに読む気」が起こるのです。

これが基本的な考え方です。できるだけ「読む英文が少なくても点数が取れる」……こういう問題を獲得するべきではないでしょうか?

第1問
……市販のセンター対策本のいい物を買えば、最低限覚えるルールが書いてあります。
これは、1月入っても覚えられます。

第2問
……文法と語彙と熟語の問題です。読む文はせいぜい1文か2文。苦手な人でも文法は学習できます。だからここを集中してやること!
また文法力をきっちりつける学習は、読解力にもつながります(苦手な人の場合です。得意な人は違います。念のため)。
ここをしっかり獲得できるように!

第3問
……今年から若干、形式が変わりました。ただ、長い英文をどうしても読まなくてはならないですよね。しかし配点が4〜5点と第4問に比べれば少ない。だからここは後回しにするべきだと思うのです。

第4問
……こっちも今年から若干、形式が変わりました。でも第3問と同じく、長い英文をどうしても読まなくてはならないのは変わりありません。しかし第3問と同じぐらいの英文の分量か、あるいはもっと英文の分量は少ない。しかし配点は1問6点と高いのです。年によっては「7点」の時もあります。なぜ、英文が少ないのかというと、代わりにグラフがあるから。
つまり、英文からではなく、グラフから答えを導く問題が第4問にはあるのです。
わかりますか? 英語長文を読み解いて答える問題もありますが、グラフから答えを出す問題もあるのです。さすがに設問は英語で聞いているので、そこは読み解かなくてはならないのですが、長文を読まなくても答えが出せる問題があるのです!
つまり、英文をできるだけ読みたくない英語が苦手な人向きの問題、ということです。

第5問
……ここは、得点を稼がなくてはならないところです。これもイラストがあるので、本文からではなく、イラストから答えを導き出す設問があります。これも英語が苦手な人向き、と言えるでしょう。
で、本文ですが、会話文なので、1つ1つの英文ピリオドまでが短いこれが長いと英語が苦手な人は間違いやすいし嫌がります。だからここは苦手な人向きなのです。

第6問
……ここはかなり長い長文に、苦手な人は感じるはずです。長文読解は、経験裏づけられた読解力が必要。しかし苦手な人は読解経験が少ないはず。だから苦手な人は、読むだけで時間がかかるし、間違って読んでしまいがち。したがって、苦手な人は、基本的にここを「捨てるべき!」と私は考えています。

だから、今、冬季講習会などに通っていらっしゃる方は、ぜひ第2問と第4問を上手く解くように学習を積み上げてみては? と思っています。

次回は木曜日、これが年内最後の更新になります。

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