苦手なりの受験英語(アルク版)

先生の必要性と自分のペース(2)


今回は「自分のペース」の話です。

では皆さんにお聞きします。
あなたは↓次のどちらをやりたいですか?

(1)英語の勉強を自分のペース学習
(2)英語の勉強を他人が作ったペース学習

多くの人は(1)、つまり自分のペースで学習したがるのではないかと思います。
高校生なら部活や何かある人はあるはずです。他の科目だってある。人間関係でストレスもあるかもしれない。
「めちゃくちゃ忙しい時に英語の学習なんかしたくたってできるものか! 空き時間に学習できればベストではないか。」
というお考えになるのではないでしょうか?
実のところ、私も高校時代はそう考えていました。(ここで嫌な予感を感じ取ってくださいw)

では、高校時代に英語が得意であった方はどんな感じで英語を学習していたでしょうか?
中に塾に通っていた人もいると思います。そういう方々は「自分のペースではない」ですよね。つまり「他人が作ったペース」で学習していたわけです。

一方、塾なんか通わなくても得意であった人も大勢いるでしょう。
彼・彼女らは「自分のペース」で学習し、英語が得意になった、得意であったわけです。
ではここで、彼・彼女(自分のペースで学習して英語が得意になった人)に対し
  ↓「次のどちらが適切な学習法だと思うか?」と質問した場合を考えましょう。
    彼・彼女らであれば「次のどちら」が適切と答えると思いますか?

(1)英語の勉強を自分のペース学習
(2)英語の勉強を他人が作ったペース学習

彼・彼女らならば(1)、つまり「自分のペースでの学習」だと言うと思います。彼・彼女は「自分のペースで学習」し、英語を楽しみつつ英語の実力を上げたわけだから、それを根拠にそう思うはずです。

ここまでよいでしょうか?

では、英語が苦手と自負するあなた!
あなたは、塾に通われたり、家庭教師などをつけてもらったりして、「他人が作ったペース」で学習しましたか? どうでしょうか?
ほとんどの場合、そうではないと思います。
つまり、「英語が苦手と自負するあなた」、「他人が作った学習ペース」ではなく「自分のペースで学習」で既に勉強してきたわけです。
その結果、英語の成績はどうでしょうか? 良かったでしょうか? 違いますよね。

つまり
元々英語が好きで得意な人は→「自分のペースで学習」でも成績は上がる
しかし
元々英語が苦手で嫌いな人は→「自分のペースで学習」でも成績は上がらない
ということになるのではないでしょうか?

そうなるからくりは
英語が好きで得意な人は「自分のペース」で学習してきたから
率先して英語を身につけようとするのが自分のペース→成績が上がる
英語が嫌いで苦手な人は「自分のペース」で学習してきたから
サボリ気味で、やらないの自分のペース→成績が上がらない
となっているわけです。

誰でも自分のペースで気楽に英語の勉強するのが良い?」

とんでもない! 
英語が嫌いで苦手な人でも、とっくにそうやって英語の勉強をしてきているのさ!
自分のペースでやったからこそ、英語が嫌いで苦手な人は、ほとんど英語の学習をしないまま⇒英語が苦手になってしまったのです。

英語が嫌いな人は、英語の学習が嫌なのです。だから「自分のペース」じゃあ英語の学習をしない、少なくともペースは遅いわけです。
だから、これを変えない限り、英語が苦手な人は英語の成績が上がらないと私は思うのです。

次回は木曜日の更新です。

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