苦手なりの受験英語(アルク版)

自動詞・他動詞の知識の効用(4)

まずは自動詞と他動詞をしっかり覚えましょう…という話の続きです。

【確認問題】
次の英文のうち正しいものをあるだけ選びましょう。

(1)I go to school.
(2)I go school.
(3)I reached the station.
(4)I reached at the station.
(5)I arrived the station.
(6)I arrived at the station.
(7)I go to there.
(8)I go there.

では[解答/解説]

(1)I go to school.
(2)I go school.
go は辞書を引けばわかります。動詞です。意味は「行く」です。目的語を取るには前置詞が必要です。
 ○ (1)I go to school. (私は学校に行く)
 × (2)I go school.
なお、go を「〜に行く」という意味で使いたい場合、使う前置詞は基本的に「to」である、と決まっています。(go to 〜 で「〜に行く」というイディオムとして覚えることになります)

(3)I reached the station.
(4)I reached at the station.
reach は辞書を引けばわかります。動詞です。意味は「〜に着く」です。直後に目的語を取らなければならない。目的語を取るのに前置詞があったら余計です。
 ○ (3)I reached the station. (私は駅に着いた)
 × (4)I reached at the station.

(5)I arrived the station.
(6)I arrived at the station.
arrive は辞書を引けばわかります。動詞です。意味は「着く」です。目的語を取るには前置詞が必要です。
 × (5)I arrived the station.
 ○ (6)I arrived at the station. (私は駅に着いた)
なお、ariive を「〜に着く」という意味で使いたい場合、使う前置詞は基本的に「at」である、と決まっています。(arrive at 〜 で「〜に着く」というイディオムとして覚えることになります)

(7)I go to there.
(8)I go there.
go は辞書を引けばわかります。動詞です。意味は「行く」です。目的語を取るには前置詞が必要です。
ただし there は副詞!...辞書を引けばわかります!
目的語は「名詞(相当語句)」で無ければなりません。
 副詞の there は目的語ではないのです
したがって
 × (7)I go to there.
 ○ (8)I go there. (私はそこに行く)

になります。
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以上をまずはしっかり把握、理解、そして覚えてください。でないと間違った英語を使うことになります。
よろしいでしょうか?

 今回の英文はそんなに複雑な英文でしょうか? 実に単純で易しい英文です。にもかかわらず、「正しい英文を作る」のは難しいと思いませんか? しかし、いずれも自動詞・他動詞の知識が分かればたやすいのです。

次回はもう少し自動詞・他動詞の正しい使い分けの学習をしましょう。

 金曜日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。

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