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文法・文法学習の質問

文法に関する「よくある質問」や「いい質問」を、まとめてみました。

文法編

Q1・無生物主語がよく・・(全然)解りません。 まず、何が解らないのかが解らないので重傷です。 主語が生物でないものがなる。という所は解りますが、それ以降が・・・。 あの単元は、熟語を覚える所なのでしょうか?

・無生物主語の単元は「如何に上手く、”生物を主語とした日本語文”に和訳するのか」を勉強する単元です。


例を挙げて見ましょう。

The news made us happy.

直訳すると、「その知らせは我々を喜ばせた」です。これはこれで良いのです。
でも、この文の主語は「その知らせ」・・・「無生物」ですよね。
平易な日本語では、このように「無生物が主語になる文」はあまり無いのです。
例文を平易な日本語で言うと

「我々はその知らせで喜んだ」

と「生物を主語とした文」になるわけです。
このように
「無生物を主語とした英文」を「生物を主語とした日本語文」に和訳(意訳)するのが目的です。

こうすると「別にわざわざ生物を主語にして和訳しなくても良いのでは?意味は解るのだから」
と思うかもしれません。実は私も同感です。

けれども「大学入試」で「和訳問題」が出された場合、
『採点基準によって』は、
「無生物主語」の和訳の場合、減点される場合がある
のです。場合によっては減点ではなく、「誤答」とみなされる可能性が有ります。たとえ意味があっていたとしてもです。

したがって、「無生物を主語とした英文」を「生物を主語とした日本語文」に和訳(意訳)する練習をするのがここの勉強となります。

なお基本的な処理方法は「4つ」有ります。
(「川田流 英語のツボ 川田拓矢著 ライオン社」より抜粋)
(1)「時」で処理
The evening of the same day saw our car reach Tono.
(同じ日の夜、私たちの車は遠野に到着した)
(2)「理由」で処理 「~なので、~によって、~のせいで、~で、~のために、~のおかげで」

The persistence of a high temperature in the patient puzzled the doctor.
(患者の高熱が続いたので、医者は途方に暮れた)
(3)「条件」で処理 「もし~なら」

The birth of a child will more brighen the life of a young married couple.
(子供が生まれれば、若い夫婦の生活はさらに明るくなるものだ)
(4)「譲歩」で処理 「たとえ~でも」

Failure in the examination would not deter you from trying again.
(たとえ試験に落ちても、再び挑戦できないというわけではないだろう)
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Q2・話法を勉強するのですが、ポイントはありませんか?

・話法の勉強の目標はどんな「直接話法」でも「間接話法」にどんな「間接話法」でも「直接話法」に書き換えられるようになることです。

結構、「命令文」とかの話法を変えるのは難しいです。
あと、重文の話法の転換(話法を変えること)もやっかいです。

ポイントは、以上です。
でも「話法」に関しては、知っておきたい知識が少しあるのです。

1、40~50年前の大学入試では「話法の転換」の問題が大流行だった。それに対して、現在はあまり出題されることは無くなった・・・。これはマークシート導入が原因と思われる。

2、「話法の転換」なんて勉強する国は日本だけである。つまり、「話法はたいして重要ではない」ということである。

けっこう規則正しいですから、すぐにできるようになると思います。(「比較」と違って・・・・(笑))

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文法の勉強法編

Q3「文法の勉強法」ってどんなものでしょうか? 全くわからないのですが…

簡単に言えば「同じ文法問題集を何度も解く」ことです。ただし「解き方」が注意があります。

「文法」に限らず、『理想の勉強』とは、こういう勉強なんです。

「問題集と面と向かう」→「問題を解く」→「(よく分からない)問題に出くわす」
『色々調べながらよーく考える』→「一応の結論を出す」→『授業が始まる直前まで、わからなかった問題を考える』『休み時間に友達とその問題について意見を出し合う』→「授業に臨む」→「解説と解答を聞く」→『間違いを訂正する』→「家に帰って復習する」

「 」ではなく『 』の部分が大事だと思いませんか?

「問題を解く」というのは「解説読んで解答を把握する」ことではありません。
「問題を解く」というのは「じっくり考えて、自分の答を出すこと」なんです。
間違えたって良いのです。むしろたくさん間違えなさい!

例えば、明日文法の授業があるとします。
今日までに、予習としてその問題は解いたとします。
ただそれが「正解」かどうかは不明ですよね。確かに気分は良くないです。
「あの答、あっているよなあ。あっちの問題は全然自信無いなあ。どうやったら正しい答が導き出せるんだろう?」
「ああ気分悪い!」
とこうなるのです。

私に言わせれば「これが大事」なんです。
なぜなら「正しいかどうか自信がない問題」が「ある」ということは

「そこの問題の文法がしっかり理解できていない」

という証拠に他ならないからです。

もっと言えば
『きちっと勉強できているのなら、「正しいかどうか自信がない問題」は無いはずだ』
ということです。

ここまでよろしいでしょうか?

もしも
「難しい問題に出くわす」→「ちょっと考える」→「一応答を書く」→「すぐ解説と答を見る」→「納得する」
としてしまう、とします。

このうち、「勉強らしい勉強」は
「ちょっと考える」
ぐらいなものです。私に言わせればこれは勉強ではありません。

「絶対に、ここの答は『こう!』だ!なぜなら『これこれ、こう』だからだ!」
と言える位でなければ、「勉強した」とは言えないと思います。

もちろん、実際には全ての問題が
「絶対に、ここの答は『こう!』だ!なぜなら『これこれ、こう』だからだ!」
という具合には、まずなりません。
「精一杯調べたけれども、どうしてもわからない!」
という感じに何問か、なります。

でも本当は、「正しい調べ方をすれば」分かるはずなんです。要するに
「文法解説文の内容をきっちり把握できていなかった」わけです。
で、それは、「翌日の授業で解説を聞けば」分かるわけです。

「あっそうか!ここに書いてあるこの理屈を当てはめれば正解だったんだ!」
「うかつだった!こっちと勘違いしていた!」
ということがここで分かるわけです。
これで「正しい考え方」が身にしみて分かります。

すると、その難しかった問題も
「絶対に、ここの答は『こう!』だ!なぜなら『これこれ、こう』だからだ!
と言える位になるわけです。
すなわち
「勉強した」
と言える程度になると思います。

「難しい問題に出くわす」→「ちょっと考える」→「一応答を書く」→「すぐ解説と答を見る」→「納得する」
↑これでは
「絶対に、ここの答は『こう!』だ!なぜなら『これこれ、こう』だからだ!」
と言える位の文法知識が身についている!

とは言い難いと思いませんか?

したがって、普段の学校(予備校)の文法の授業では
「問題集と面と向かう」→「問題を解く」→「(よく分からない)問題に出くわす」→『色々調べながらよーく考える』→「一応の結論を出す」→『授業が始まる直前まで、わからなかった問題を考える』→→『休み時間に友達とその問題について意見を出し合う』→「授業に臨む」→「解説と解答を聞く」→『間違いを訂正する』→「家に帰って復習する」

といった形での『勉強形態』を私は理想と考えます。

高校1年生ならば、これを1年かけてやります。
予備校の浪人生も、1学期の半年でやります。

英語が苦手な浪人生は「この復習」を夏休みに最低5回は、やる必要があるというのが
私の意見です。

自習としてやりたい高3生・浪人生は半年かけて、やっぱりやります。ただこの場合は「授業・講義がない」ので、(ある意味止む終えず)問題集を使って、勉強することになります。

まず、文法という文法の勉強を全て1通り、1回だけ問題を解きます。
「5文型」「関係詞」「不定詞」「動名詞」「分詞」・・・・
というカテゴリー全てです。

例えば「関係詞」なら「関係詞」勉強をする時には、最初にテキストの『関係詞』の「解説」をよく読みます。
また、この時は(少なくとも最初のうちは)「辞書」や「文法解説書」、「分厚い文法書」等も熟読し、フルに使って、解答を導き出します。

くれぐれも、先に「模範解答&その解説を読む」ことだけはしないで下さい。
その単元の問題を全て解き終わってから見るようにして下さい。

それが終わったらやっと、
問題集の『関係詞』の「問題」を、「さっき熟読した解説を見ながら」全て解きます
そのカテゴリーの問題全問解き終わるまで答えあわせはしないで下さい!

1問1問を逐一答え合わせをするのでありません。
そのカテゴリーの問題全問解き終わって初めて答えあわせをします。

答は全問正解のわけはなく、間違いだらけなはずです。

そこで、間違った問題は
「なぜ間違ったのか」
「どう考えるべきだったのか」
を考え、『納得しながら』、「正しい答え」を赤ペンで書きます。
「なぜ間違ったのか」をきちっと、原因究明することが大事です。

そして
「そうか!だからこの答えは、○○○じゃなくて□□□なのか!そうかそうか。」
「しまった、こっちと勘違いしていた!いけねえいけねえ!」
「今度同じ問題が出たら、正しい考え方で考えて正しい答えを導き出すぞ!」
と意気込みます。

「内容の理解」という意味では、ここで1度『完璧に』納得します。
全問に対して「なぜ、その答えになるのか」その理由をきっちりわかるようになっておきます。
繰り返しですが『全問』ですよ。

答合わせが終わりますよね。
そうしたら、(文法の勉強の場合は)もう次の予習をします。
つまり、例えば「不定詞」なんかの勉強をします。

同じ様に不定詞の「解説」を読んで「問題」を全部解きます。
そして解説解答を見て自分の間違いを直します。

この繰り返しです。

こんなふうにやって、全文法のカテゴリーを、1度終了させます。

そうしたら、これをまた繰り返します

つまり、「関係詞」なら「関係詞」の「解説」を読み
そしてその「解説」を読みながら「問題」を全て解きます
(新しいノートを買ってきて、それに改めて答えを書きます)

解説解答を見て自分の間違いを直します。

どうせまた間違いだらけです。
だから、間違った問題は
「なぜ間違ったのか」
「どう考えるべきだったのか」
を授業ノートを見て、『納得しながら』、「正しい答え」を赤ペンで書きます。
「なぜ間違ったのか」をきちっと、原因究明します。

そして
「そうか!だからこの答えは、○○○じゃなくて□□□なのか!そうかそうか。」
「しまった、またこっちと勘違いしていた!いけねえいけねえ!」
「今度同じ問題が出たら、正しい考え方で考えて正しい答えを導き出すぞ!」
とまた意気込みます。

そんなふうにして1つのカテゴリーを終わらせたら
次のカテゴリーにじゃんじゃん進みます。

こんなふうにして、やった問題の全てのカテゴリーを(まず1度)復習します

1度目の復習が終わりました。
これだけでは足りません。
同様の復習を、少なくともあと4回繰り返します。

徐々に、できるだけ文法書などの解説の部分を見ないようにして
問題を解きます。
問題集の解説はもちろん「そのカテゴリーの問題が解き終わるまで」絶対まだ見てはならない!

以上が私の考える「文法の勉強法」です。

繰り返しますが、
文法問題を解くときは(少なくとも最初のうちは)
「模範解答&その解説を読む」以外なら、何を使っても良いはずです。「辞書」や「文法解説書」、「分厚い文法書」全てを、フルに使って、解答を導き出します。

くれぐれも、先に「模範解答&その解説を読む」ことだけはしないで下さい。
その単元の問題を全て解き終わってから見るようにして下さい。

関連リンク

文法の勉強の仕方(ブログ「苦手なりの受験英語」<アルク>)へ