苦手なりの受験英語(アルク版)

勉強法。苦手な人へ・指導者へ(25)

今回で「勉強法。苦手な人へ・指導者へ」のシリーズは完結とする。

文法は苦手な人ほど必要で、得意な人ほど必要でない

テーマ
文法の必要度は人により異なる

苦手な人へ

あなたの場合、もし英語の学習をどうしてもしなければならない場合、英文法の学習から始めるべきである。
あなたの場合、英文法には不快感がない。少なくとも、ネイティブの音声を聞かされるより、膨大で長〜い英語長文を読まされるより、文法問題を解くほうがはるかに気が楽である。

何度も言っているが、
英語が嫌いで苦手でどうしょもない人が、英語が得意になった」...これを探すと、例外なく「英文法」にこだわっている(イカサマ的な宣伝を除く)。
だから文法から学習すべきである。

ただし、あなたの英語の先生の多くは「文法の必要性」をそれほど声高に叫ばないだろう。
理由その他は以下に記す。

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指導者へ
あなたの場合、ほおって置いても英語の学習をする。そのとき英文法の学習から始めた覚えがある人は多くないだろう。
あなたの場合、多くは英文法には不快感がある。少なくとも、ネイティブの音声を聞くよりも、膨大で長〜い英語長文を読むよりも、文法問題を解くほうはものすごい不快感を持つ、あなたの場合は。

しかし、何度も言っているが、
英語嫌いは英文法に不快感がない
そして
英語が嫌いで苦手でどうしょもない人が、英語が得意になった例」...を探すと、例外なく「英文法」にこだわっている(イカサマ的な宣伝を除く)。

だから、英語が苦手な人には「文法から学習させるべき」である。
もし、自分に文法の知識が乏しいければ、英文法に詳しい先生を探し、その人に苦手な生徒を押し付けるべきである。

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マウスバードの一言

私が英語が得意になった後、私は色々なことに気がつかされた。文法に関しては次の4つに気がついた。

・「英語好きの多く英文法を嫌っている
・「英語好きの多く英文法に詳しくない
・「しかし英語好きの多くはそれでも英文法問題を【カン】で解いて、正解を連発する」
・「ただし英語好きの多くは特に仮定法が大の苦手

これら↑が「事実である」ということを納得するのに、はえらいパワーを必要とした。なぜなら、は文法に関して次の4つが事実であったから。

・「私は英語が大嫌いだが、英文法には不快感がない
・「私は英文法に詳しくなって初めて得意になれた」
・「私が英文法問題を【カン】で解くと、正解を連発する」
・「は、偏差値が30台であったときから、仮定法だけは大得意だった」

見事に真逆である。

ここまで真逆だと、あることが起こる。
・「英語好きな方は、の感覚を全否定する」のだ。「そんなことはあるはずはない」と。私は彼らに、私の「事実」を認めてもらえた経験がない。彼らは私を「嘘つき」呼ばわりするのだ。

それならまだいい。最も問題なのは「そういう意見の先生は、英語が苦手な人に、文法を満足に教えない教えられない)」という【事実】のほうである。
その所為で「英語が苦手な人は、ずっと英語の成績が上がらない」のだ。

私はこう考えている。
英語の成績を上げるのに必要な「英文法力」は人によって異なる
英語が好きで得意な人ほど英文法力は不要!(だいたいこういう人が英語の先生になる)
英語が嫌いで得意な人ほど英文法力が必要!(こういう人が英語の先生になる人は稀!)

英文法の必要度はここで測ることができる。(制作:私)
それぞれ文法必要度が記されている(100が最高値)

英語が苦手な皆さん。ぜひ文法から学んでみて下さい。
指導者の皆さん苦手な生徒には文法の説明をきっちり解説してあげてください。
私からの切なる願いです。

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以上で「勉強法。苦手な人へ・指導者へ」のシリースは完結とする。
半年は続けた。冗長だったかもしれない。申し訳ない。皆様いかがであっただろうか?

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今週の金曜日はいつもの文法放送。来週の月曜日は雑談を入れます。
新シリーズは再来週の月曜日から始めます。

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