苦手なりの受験英語(アルク版)

センター試験 英語 2009 パーフェクト攻略 第3部(8)

センター試験 英語 2009 パーフェクト攻略 第3部

センター対策の第3部「各大問の傾向と対策」の8回目です。
本日は【ヒアリング第3問第4問】。

 ↑この画像をクリックしてしてください。「ヒアリングの第3問と第4問」があります。ご参照の上、ご覧ください。

【第1問】

【傾向分析】
「会話文選択問題」
A・「会話文内容選択問題」
B・「対話文から図表の位置を選択させる問題」

…これしかデータにない。

【予想】
09年度は、昨年と同じであろう。

【対策】
A・「会話文内容選択問題」
過去問題をよく見ると分かるが「どんでん返し」みたいな問題がある。
 日本語にしてみると分かりやすい。
 ↓こんな感じの「英語」が音声で流れる。

女性:アイスクリームを食べたいけど、ラーメンを食べたくなっちゃった。
男性:ここのラーメンは美味しいんだよ。塩ラーメンも美味いし、味噌ラーメンも美味い。
女性:ふむふむ。あなたのお勧めは。
男性:何といっても、とんこつラーメンだね。味の濃さが違うよ
女性:そう、でも私、冷たいものが食べたくなっちゃった。

問題:女性が食べたいものは何か?
1・塩ラーメン 2・みそラーメン 3・とんこつラーメン 4・アイスクリーム

英語で聞くと、ラーメン、ラーメンという言葉が耳に付くはず。
したがって多くの受験生はラーメンの何かを選びたくなりそうなのだ。
しかし、最後で女性は「冷たいものが食べたくなった」と言ってるので、正解はアイスクリームなのだ。
ここは、こんな問題しか出ない。「どんでん返しの3問A」と覚えよう。 

B・「対話文から図表の位置を選択させる問題」
「嘘情報が混じる」のがここの特徴である。

例えば「席順を見つける問題」があったとする。

席順
         | 教壇 |
| あ | い | う | え | お |
| か | き | く | け | こ |
| さ | し | す | せ | そ |

英語で↓こんな文章が流れる。

男性:あなたはどこに座っているの?
女性:教壇の最前列よ
男性:真後ろには誰がいる?
女性:ケンがいるわ。
男性:ケンの右には誰がいる?
女性:ケンの右には誰もいないわ。そこは壁だもの。
男性:じゃあケンの左には誰がいるの?
女性:あ、ごめんなさい。ケンの左が壁だったわ。

問題:この女性の席はどこか?

正解は「あ」である。
この場合、
「女性:ケンの右には誰もいないわ。そこは壁だもの。」…これが嘘情報である。
会話の場合、後で訂正すれば嘘情報をまぎれさせることができる。
こうやって、センター問題作成者は受験生を惑わすのである。

実はこのテクニックは、
97年から07年まで、筆記の第5問で出ていた「会話文+ビジュアル選択問題」と全く同じだまし方なのである。
最後の女性の文章「女性:あ、ごめんなさい。ケンの左が壁だったわ。」←これがが聞き取れないと、「女性:ケンの右には誰もいないわ。そこは壁だもの。」という嘘情報を信用し、答えを「お」としてしまうのである。
「嘘情報の3問B」と覚えよう。

【第4問】

【傾向分析】
A・「長文内容把握問題(1長文1問)」×3問
B・「超長文内容把握問題(1長文3問)」

【予想】
09年度は、昨年と同じであろう。

【対策】
A・「長文内容把握問題(1長文1問)」×3問
「具体的なものを並べて⇒抽象的なものを選ばせるパターン」

「計算問題」
がある。

「具体的なものを並べて⇒抽象的なものを選ばせるパターン」の例を挙げる。
例によって「日本語で」書いてみる。

平安京は、794年に今の京都に作られた街である。桓武天皇によって作られた。西暦1000年ごろには藤原氏がここで栄華を極めた。途中、福原に遷都したこともあったが、約1100年間日本の都として栄えた。

次の中で正しい記述はどれか?
1、平安京は藤原氏によって794年に作られた
2、平安京は西暦1000年ごろ作られた
3、平安京は1100年間福原にあった
4、平安京は長く栄えた

具体的っぽい1〜3はすべて間違いで、正解である。

「計算問題」
こっちはやっかい。これはここの「第1問の会話文での計算選択問題」に近い。時間や価格などを計算する必要がある。過去問を見てじっくり研究すべき。
なお「だまし方」は「第1問」と似ていて、「音声で流れている言葉は正解になりにくい」
詳しくはここの「第1問の会話文での計算選択問題」の対策を参照して欲しい。

B・「超長文内容把握問題(1長文3問)」

ここは「言い換え」がポイントである。
例えば、こんな英文が本問で流れたとする。(日本語で書くが)

私は歴史が好きだ。私は奈良に行った。奈良の寺を見て回りたかったのだ。まず東大寺に行った。大仏の大きさに驚いた。続いて唐招提寺に行った。しかし唐招提寺の宝物殿は改装中で見れなかった。とても残念だった。

設問は↓こうである。
筆者が奈良に行った目的は何か?
1・東大寺だけみること 2・大仏だけをみること 3唐招提寺の宝物殿だけをみること 4・観光

正解は4である。
「奈良の寺を見て回りたかったのだ」⇒「観光」と言い換えている。
1〜3は、英語で流れた単語を使っていて、具体的に説明している選択肢。
しかし全て間違っている
は、英語では一言も「観光」とは言っていない
のにしかし正解
センターは「英語で言っていないもの」が正解になりやすい。

ここにもある傾向が浮かび上がる。
「あまりに本問で言っている名称ばかり並べられている選択肢は間違い」
という傾向である。
ここも、ここの「第1問の会話文での計算選択問題」の対策 と同じ対策が使えるのである。

以上で第3部が終わりました。
いかがだったでしょうか?

明日はいつもの文法放送。
月曜日は、雑談を1つ入れます。
来週の木曜日から、第4部「センター試験・直前の対策」に移ります。
※実際は次の月曜日でした。
お楽しみに(^o^)♪

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センター対策・第3部(各大問の傾向と対策)/第1問

この続き(リスニング問題の第3問・第4問について)は木曜日です。
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