苦手なりの受験英語(アルク版)

不定詞の謎に迫る!(4)

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前回の続きから。

(1)To speak English well is difficult.
  (「英語を上手に話すこと」は難しい)

(2)He has the ability to speak English well.
  (彼は「英語を上手に話すような」能力を持っている)

(3)To speak English well, I must study English.
  (英語を上手く話すために、私は英語を勉強しなければならない)

・不定詞は大きく3種類ある(訳も異なる)
・英語が不得意な人はこの区別をするのがとても難しく、いつも悩む

ここをまずは抑えて欲しいです。

今日は「不定詞の3種類」をもう少し詳しく紹介します。
今回は、上に挙げた(1)のタイプをもっと詳しく紹介しましょう。

(1)To speak English well is difficult.
  (「英語を上手に話すこと」は難しい)

あなたが英語が苦手ならばこの意味はぱっと浮かばなかったはずです。浮かばなかった英語が苦手な人は、この下線部の役割ついて考えて下さい。(注意:英語が得意な人は「役割」なんて考えずに「ぱっと意味が分かって」しまいます。ところが苦手な人は「役割」を考えないと、ふつうはとても「意味など分からない」です。少なくとも「一瞬では分かりません」。)

普通の英語が苦手な人は、散々苦しみながら「英語を楽しむために難しさを克服しよう」といった変な訳例を作ります。誤った「妄想」が浮かんでしまうのが英語の苦手な人の特徴です。

今回、注目して欲しいのは、is という部分です。動詞ですよね。1つの英文には必ず「(述語)動詞」が最低1つはあります。述語動詞とは、「主語が必ずある動詞」のことです。英語が苦手な皆さん、この is の『主語』を上手に探せますか? ここが「構造の把握」の第一歩です。この is の『主語』を見つけて下さい。

↑こう問うと大抵の英語が苦手な人は、「English が is の主語」と最初答えます。残念ながらこれは「不正解」。「この文 is の主語」は English ではないのです。(この段階で、英語が苦手な人は普通「パニック」を起こします) 英語では厄介なことに、主語が「大きな塊」であることがあります。実は「To speak English well」の全部が is 主語なのです。もう少し短くすると「To speak」の2語の塊が is の主語です。

なぜ「English が主語にならない」のか?…(多くの英語が苦手な人はここでつまずきます)

…実は、これは「speak が手前にあるので、English が主語では無い」と分かるのです。ここでは「speak English」で「英語を話す」という意味を構築してしまっているのです。English は is の主語であるよりも先に、「speak (〜語を話す)」のほうと関係してしまっているのです。

もし、「is の主語」を「English(単独)」としてしまったら、「speak(〜語を話す)とEnglish とのかかわり」が 宙に浮いてしまう形になってしまうのです。speak と English が分断されてしまう! これはおかしい!

ここで登場するのが「to」という単語です。「to」には魔力があります。「to」には『単語同士を【塊】にまとめる能力』があります。ただしこの場合の to の魔力は「to の次は原形の動詞」が必要です。

今回は「to」の魔力により、「to speak English well」という「塊」が作られています。to の次はちゃんと「speak」という「動詞の原形」が着ており、魔力が働いていることが分かるでしょうか? ここは「to speak English well」という【】なのです。

【塊】なので、↓この文は
To speak English well】 is difficult.
となっています。この【塊】こそが is の主語。【To speak English well】の【塊】と考えると speak と English との関係も保たれたまま、is の主語にもなりえるわけです。

ここまでで
【塊】is difficult.→「【塊】は難しい」
となります。で、⇒「【To speak English well】は難しい」になる。ここまではよろしいでしょうか? 

実はここで「to」に「こと」という訳例を当てはめると
           ↓

「【To speak English well】は難しい」
           ↓
【英語を上手に話すこと】は難しい

となります。よろしいでしょうか? 

ここで、大事なことを1つ! 確かに「【英語を上手に話すこと】は難しい」と、正しい意味が分かることが最も大事です。しかし、ここではもう1つ気をつけて欲しいことがあるのです。

それは【To speak English well】という【塊】が is の『主語』である…という点です。【to 不定詞の塊】が『主語』になっている、ということをしっかりと認識して欲しいのです。実はこれこの英文での to 不定詞の『役割なのです。よろしいでしょうか?

今日はここまでです。次回は木曜日に更新予定です。

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