・英語が嫌いな人は英単語の発音を「読めない」
『テーマ』
英単語の発音を「読めない」のが英語嫌いの一因
【苦手な人へ】
あなたは「英単語の発音を読めない(1)」の苦しみがあるはずである
まず、今回の話は「英単語」の話である。「英語の文」ではなく、「単語」の話である。また「意味」ではなく「発音」の話である。ここをまず注意しておきたい。
学校の先生はあなたに教科書や何かを読むようにと指示することがあるだろう。このときあなたは
「英単語の発音を読めない(1)」の苦しみ
を持つはずだ。(あなたの場合)課題文には、どう発音していいか分からない単語がいくつもあるはずだ。無論意味も分からないはずだが、とにかく「読めない・どう発音して良いか分からない(1)」...という状態で困るはずだ。
これはあなたには高いハードルである。
もし発音記号が読めれば、読み方は辞書で調べることが可能である。単語の意味にプラス「読み方」もそこで確認はできる。だが、もっと簡単な方法もある。「出来る人(先生)」に発音を習うのである。その場で教えてもらって対処できる。辞書は引くべきだと思うが、「(英語ができる)人(先生)」に習えば、「耳」で覚えることも可能なのだ。この意味でも「英語が苦手な人が得意になるには、先生が必要」と私は思う。
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【指導者へ】
あなたは「英単語の発音を読めない(2)」の苦しみがあるはずである
あなたは「英単語の発音を読めない(1)」の苦しみは少ないのではないか?
まず、今回の話は「英単語」の話である。「英語の文」ではなく、「単語」の話である。また「意味」ではなく「発音」の話である。ここをまず注意しておきたい。
英語が得意なあなたの場合
「英単語の発音を読めない(2)」の苦しみ
を持つはずだ。どう発音していいか分からない単語がいくつもあるはずだ。意味もわかるが、とにかく「読めない・どう発音して良いか分からない(2)」...という状態で困ることがあるはずだ。
あなたの場合は発音記号が読めるはずで、読み方は辞書で調べることが可能である。それでも分からない単語の「発音」には100%の自信はないはずである。ネイティブさんの音声探しにきっと躍起になっているだろう。
さて...
英語の指導者の中には
・自分のこの苦しみ⇒「英単語の発音を読めない(2)」の苦しみ
を
・英語が苦手な人が持っているこの苦しみ⇒「英単語の発音を読めない(1)」の苦しみ
と混同する人がいる。
ここまで読んで、あなたは
・「英単語の発音を読めない(1)」の苦しみ
・「英単語の発音を読めない(2)」の苦しみ
の違いがわかるだろうか?
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【マウスバードの一言】
あなたは
girl ... この単語の発音を「読める」だろうか?
ここを読んでいる人の多くは「読める(1)」と思う。
もしかしたら、30%くらいは「読めない(2)」かもしれないが。ほぼ100%「読める(1)」と思う。
違いがお分かりだろうか?
「読める(1)」...これは「カタカナでも良いからそれっぽい発音」で読める。
「読める(2)」...これは「ネイティブの正確な発音」で読める。
の違いである。
英語を喋りたい人であればあるほど、
「英語の発音が読める」...と言ったら⇒「ネイティブの正確な発音」で読める。←こっちの意味でしか考えないと思う。
だいたい、こう思うような人ばかりが「英語の指導者」になりがちである。
こう書くと、もしかしたら英語の指導者の中には、「え〜〜 girl ぐらい、普通カタカナで「ガール」って読めるでしょうに。ガールと読めない中学生以上がいるのかよw ありえない」とでも思うのではなかろうか?
そういう人は「ここ」を読んでいただきたい。
私は girl が「読めなかった(1)」...その所為で私は今持って、英語が「大嫌い」のままなのだ。
英語が苦手で嫌いな人は、英単語の発音が読めない(1)のだ。
いきなりネイティブの正確な発音、なんて「無理な人には無理」である。(注意・英語に興味がある人は一部可能)
英語が苦手な人の80%以上は「カタカナで精一杯」。「カタカナ」で、それはそれは高いハードルである。
「より正確なネイティブのような発音」なんて微塵も考えない。
にも関わらす、「ネイティブ音声大好きな英語指導者」は「カタカナで精一杯の英語が苦手な人」にこんなことを言う。
⇒ネイティブの音声に近づけるようになろう!。
⇒ネイティブの音声に慣れよう。
⇒ネイティブの人と会話をしよう。
↑こんなこと私は中学高校で言われまくり、強制されまくった。⇒⇒その結果、私は「英語嫌いが治らない」体になってしまったのだ。
てめーらだけでやってろよ!
「カタカナで精一杯の俺たち」にそんなもの押し付けるんじゃねーーー!!!
・「カタカナで精一杯の人たち」には「カタカナ英語」を教えるべきである。
...と私は思う。でないと「中学高校で落ちこぼれる」から。
・「カタカナで精一杯でない人たち」には「よりネイティブ的な英語」を教えるべきである。
...と私は思う。さらに得意になりたいのなら。
今週の金曜日は文法放送。この続きは来週の月曜日です。