前回の続きです。
英語ができるだろうと目される「□□くん」から発せられた<「●●●●●」という単語帳をやったんですが、どうしたらしいでしょうか?>この質問の真意を考えます。単語帳というのは「単語の意味を覚えるもの」ですよね。要するに、「□□くん」の場合は「●●●●●」に載っている単語は覚えたので、つぎはどうしたらいいでしょう? という質問であるのです。
ここで気をつけたいことがひとつあります。「●●●●●」という単語帳が「速単」タイプの単語帳の場合。読解だけ済ませた段階で「●●●●●」を「やった」と表現している場合があります。読解だけやって単語の意味を覚えていない可能性があります。でも「□□くん」の場合はその可能性は低いのです。なぜなら、□□くんは英語が得意だから。得意な人は「文で英語の意味を覚えてしまう」ので、下手をすると、読解だけでちゃんと英語の意味をしっかり覚えているのです。だから□□くんの場合は、「単語の意味を覚えていない」という可能性は少ない。それでも私は「●●●●●」に載っていえる単語の意味を全部覚えたって意味だろうね?」と確かめました。すると「はい」という返事をもらいました。
今度は英語ができないと目される「○○くん」から発せられた<「●●●●●」という単語帳をやったんですが、どうしたらしいでしょうか?>この質問の真意を考えます。この場合、まず99%、「●●●●●」という単語帳の単語を覚えていません。一読しただけです。なぜか? 苦手な人なら「やった」って言いたいだけの人が圧倒的に多いからです。「○○くん」の場合の「やった」は「●●●●●」に載っているものを一通り見ました。(覚えちゃうないけど、やったことには違いないよねえ?) で、どうすればいいでしょう?、という質問なのです。
ここでものすごく気をつけたいことがあります。。「●●●●●」という単語帳が「速単」タイプの単語帳の場合。
○○くんは<得意な□□くんの真似をして>まさに「一読した」場合である可能性が十分にあります。□□くんの場合はそれでももOKの場合があります。一読しただけで覚えてしまえるのですから。ところが○○くんの場合は覚えてっこない。読解ですら実は満足にやっていない。ただ日本語を読んだだけ、の可能性が高いです。
だから○○くんに私は「●●●●●」に載っていえる単語の意味を全部覚えたって意味だろうね?」と確かめました。すると「え?、いや、そこまでは…」という返事をもらいました。英語が苦手な○○くんの場合は、覚えたのなら「やった」と言わずに、誇らしげに「覚えました」と言うはずなのです。
以上は単語の場合でした。文法の場合はこちらが詳しいですね。ご参考に。
このように不得意な人の「やった」という表現ほど、怖いものはないのです。
参考書を「やる・やった」って何? のお話は以上になります。今回もありがとうございました。
次回は水曜日に更新します。水曜日には雑談がてら、1つ重大なお知らせがあります! 皆様に朗報?ですよ! 乞うご期待!