苦手なりの受験英語(アルク版)

反応の差と納得の差と説明の差(14)

さて、本日は「反応の差と納得の差と説明の差」の総括(前半)です。

まず「反応の差」
同じ問題でも、「楽勝に感じて、答えなどが簡単に出せる人」「分からなくて困ると感じる人」がいる。
ここここを参照

続いて「納得の差」
「分からなくて困ると感じる人」の疑問を解決するための説明を考えるに至り、
納得する説明には個人によって大きな差が出る
ここらへんを参照。

説明の差
「分からなくて困ると感じる人」の疑問が解決される説明は、「楽勝に感じる人」にはどうがんばっても納得してもらえない
ここを参照。

以上を踏まえて、私が考えているのはこういうことです。

1、納得する説明には大きな個人差がある。
2、「(その問題を)分からなくて困ると感じる人」は「納得する説明には大きな個人差がある」ということを認める。
3、しかし「(その問題を)楽勝に感じる人」は自分が納得する説明以外を認めない。

ということです。

ところで
大方の英語の先生は「(その問題を)楽勝に感じる人」ではないでしょうか?
とすれば、「自分が納得する説明以外を認めない」という人ではないか……?

と私は考えているのです。
私やたこさんの場合、少なくとも I go to school.説明問題では後付の理由付け「自動詞:他動詞」の説明でやっと納得できます
ところが大方の英語の先生は、それを認めてくれないのです。

たぶん、多くの英語好きの人
「なんでここにこんなのにこだわるの?」
「学術的過ぎるよ!」
「そんなの知らなくてもできるのに、必要ないのに、不思議だなあ」
「納得いくか! ボケ!」
などと思っているはずです。自分たちは楽勝であったからです。

そういう方が楽勝であった部分、
つまり「これ」↓
(I go to school. になぜ to が必要か?)
に対して
「私は疑問で仕方がなかった」
と言っても「ピン」と来るでしょうか?
おそらく一生「ピン」と来ないと思います。

で、ピンと来ない人ばかりが英語の先生になると思います。
ピンと来ない人が、私にこの疑問を納得させてくれる説明をすることができるでしょうか?
不可能ではないでしょうか?

だから、普通の英語の先生に習っていても、「英語の成績が悪い人は成績が上がらない」と私は考えているのです。

さてさて!
後半に向けて一言!! Ψ(`∀´)Ψ

>2、「(その問題を)分からなくて困ると感じる人」は「納得する説明には大きな個人差がある」ということを認める。
>3、しかし「(その問題を)楽勝に感じる人」は自分が納得する説明以外を認めない。

ここが面白いと思いませんか? 
<困る人>は「納得する説明には差がある」と思うことができるのに
<困らない人>は「納得する説明には差がある」と思うことができない
のですよ!
 
 
この辺を次回、月曜日に話して今回のシリーズを終わりにしたいと思います。
(実際の更新は火曜日でした)

なお明日(金曜日)はPM10:45からいつもの文法動画放送です。よろしく〜。

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