学校や塾で「例文系」や「文脈系」で単語を覚えろ! と強要された場合の話の続き(その3)です。
ホンマはね~、(その4)や(その5)も書きたいんですが、収拾付かなくなるんで、今はやめておきます。
困るというか弊害でとんでもないものがあるんです。
英語が嫌いで苦手な中学・高校生が、「例文で覚えるのは嫌だ!文脈で覚えるのも嫌だ!覚えにくいことこの上ない!」と主張した場合を想像して下さい。
↑説得力がありますか?
得意な人の多くは「そんなはずはない」と思うはず。到底ホントとは思えない。自分にとっては逆に覚えやすく「その所為で実力を上げている」から。まして「自分より英語ができる人が言っている意見」ではない。「自分よりはるかに英語ができない人の意見」である。正しいと思えますか?
つまり、こうした苦手な人の切なる意見は説得力がない、ことになります。
「自分にとっては例文系や文脈系は覚えづらい。単語1個1個のほうがいい」と主張して、多少なりとも説得力を持つには「自分が単語を1つ1つ覚えてその結果英語が得意になった場合」ではないでしょうか?つまり、少なくとも私みたいにならないと「声高には叫べない」ということです。
もっとも、私が叫んだところで結局ほとんど影響力はないでしょう。1つの大きな理由は、多数決をとれば少数派なはずだからです。今これを読んで下さっている得意な人でさえ「いやいや、そんなはずないでしょう」と思っている人のほうが大勢いると私は思っています。つまりどうあっても説得力がないのです。
こうして、英語が苦手な人は「例文や文脈で覚えるのは覚えにくい!」のに、その惨状をいくら訴えても、影響力がないままです。こうして「学校や塾で例文暗記や文脈覚えを強要」される場合、得意な人はさらに成績が伸びやすく、苦手な人はさらに成績が下がりやすいと思います。
次回は、ちょっと毛色の違った話をします。私が高校時代に「ある方法」で単語を覚えていたときに、ある事件が起こり、ものすごく腹がたったお話です。月曜日の更新予定です。お楽しみに。