さて、ここは慎重な上にも慎重に語ります。多くの方がここを誤解することが多いです。
これは私にとって良かったことであり、あなたにとっては最悪である可能性があります。
得意な人には(勧めることもありますが)まず勧めません。苦手な人でさえ勧めないことがあります。私には良かったのですがあなたにとってそうかどうかは別問題です。良いかもしれないし悪いかもしれません。
私のようなアルファベット恐怖症患者でも、英語はやらねばならず、英単語は覚えなくてはなりませんでした。しかしどうしてもアルファベットが頭に入らない!
そこで英単語を日本語化してしまったのです。
どういうことか……「語呂合わせ」にしたのです。
例
アドレス1000人 「青春期」の友達
adolescence
サイコロじっと見る 「心理学」
psychology
プリ天丼「のふりをする」
pretend
「私には語呂合わせが最適であった」と高2のころに確信いたしました。
ただ、これが私にとって最適であったことがわかった、まさにその瞬間に事件は起きました。
高校2年生のころの話です。
2時間目に「英単語100題テスト」なるものがある曜日のことでした。100個覚えなくてはならないのです。もちろん、私は準備など全くやっていないまま登校しました。(英語嫌いですからな。やるほうがおかしいのですよ)
ただ、その単語テストの50点以下には怖い怖い追試が待っていました。
暗いおもむきで登校すると、たまたま1時間目が自習になってくれたのです!
「お~~~!神よ! これで単語テストの勉強ができる!」
このときは本当にうれしい瞬間でした。得意な人にはわからないでしょうが、私にとっては「高校2年時点でもっともうれしい瞬間であった」と思います。もう追試はごめんだったからです。
ただ自習になったといっても、追試回避が確定したわけではありません。むしろこれからの頑張りが重要です。必死に単語とにらめっこしていました。
「類は友を呼ぶ」で私の左隣には同様に悩んでいる友達が頭を抱えておりました。お互いに相憐れんでいました。
departure … 出発
俺:「だめだ~どうしても覚えられない」
必死こいて見つめていたら、不思議な発想が思い浮かびました。
俺:「うん? depart と ure に分けたら 「デパート売れ!」にならないか?」
友:「おお! デパート売って、新しい『出発』! よっしゃ! これで覚えられた!」
隣の友人としゃべりながら次々と良いアイデアが浮かんできます。
organization … 組織
友:「『大蟹座・中(チュン)』ってのはどうだ?」
俺:「おお!それ面白い!」
(この2つはこのとき本当に思いついた単語です。嘘偽りありません。今でもはっきり覚えております)
こんな感じでどんどん良い発想が浮かび、これまでにないハイスピードでガンガン覚えられました! 奇跡だと思いました。
時間的にいって、「ぎりぎり合格点が取れそうな勢い」でした。お互いでしゃべればしゃべるほどどんどん良いアイデアが思い浮かびました。
私「やった!これでなんとか合格点はとれそうだ!高2で初だ!(毎回追試を受けていた)」(これがどれほど嬉しいことか、得意な人にはわかりますまい)
友達同士で喜んでいました!
その時、事件が起こりました。
我々が、快調に語呂合わせを作って、「人生で初めて英語で浮き浮きして喜びを感じられた」そのときのことでした。
自習監督が(別の)英語の先生でした。
語呂を作っている我々を見つけて、とてもありがたいアドバイスをしてくださいました(いやみ)。
英語の先生:「君たち、英語はそんな覚え方をしてはいけない。いいからそんなやり方はやめろ! そうやらないほうがいいからね! わかったね?」
そうおっしゃって我々を「暖かい目」(いやみ)で見つめてくださいました。
おかげでそれ以降、語呂合わせの話し合いができませんでした。もちろんそれ以後単語は覚えられず、今回もまた追試になりました。
こうして英語での人生初の喜びは怒りと変わりました。
今でもあのときのショックが忘れられません。
ちなみにこの先生からあとでこう尋ねられました。
先生:「君、あのとき単語を語呂で覚えなくて良かったろう?(^^)」
私は一言こう答えました…
「はい」
先生は大変満足そうでした。
内申書のため、
ただでさえ仲が悪い英語の先生と
少しでも仲良くするため、
私
は「大嘘」をつきました。
もちろん、
心の中では「ハラワタが煮えくりかえって」いました。
こうして私は英語に対する憎悪がまた1つ増えたのです。高2でもっとも嫌だったことの1つとして今でもよく覚えている事件となりました。
ちなみに……
このことがよっぽど嫌だったのでしょうか?そうかもしれませんが、それよりも私にとっては「語呂あわせ」がよっぽど水に合ったのでしょう。
私は浪人時代全ての受験単語を語呂合わせで覚えました。私はそれで早稲田に受かったのです。
次回は金曜日の更新予定です。お楽しみに。