前回の続きです。↓この話の続きを話します。
I know the boy whom she loves.
(1)「私は彼女を愛している少年を知っている」…誤訳例
(2)「私は彼女が愛している少年を知っている」…正訳例
(1)と(2)を見ると、人によって概ね次の3種類の反応がある。
(A-1)さん「どこが違うんだ? 全然違わないじゃないか!(`へ´ )」
(A-2)さん「あ〜よく見たら違う! ふ〜ん。でもどうしてそういう意味になるの?」
(B)さん 「当然やん〜(2)が正しい訳例やん〜簡単やんけ(^^)」
(A-1)さんは国語力に問題がある。最も英語が苦手になる。
(A-2)さんは、(A-1)さんほどではないが、国語が苦手。英語も苦手。
(B)さんは、英語が得意。
↓
(A-1)さん、(A-2)さんにとっては、和訳例がなければ、意味の違いが説明しにくい。理解できない。
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今回はここからです。
え〜ではでは…
今度は(B)さんの立場を考えましょう。
(B)さんには「和訳例」が必要でしょうか?
⇒⇒少なくともこの英文に関しては、いらないと思いませんか! だって正しい意味にをちゃんと把握してたのですから!
つ・ま・り
(B)さんの反応になる人には、和訳例は必ずしも必要ではないわけです。(少なくともこの例文に関しては)
で!
普通はこういう人(Bさんタイプ)ばかりが、英語が得意になるわけです!!
(B)さんは、このレベルの英文なら(和訳例がなくても)意味を間違えないからです。
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このような(B)さんタイプの多くは
「え〜〜(A-1)さん、(A-2)さんでも訳例なんて必要なんてないよ〜〜」と思うと思います。
なぜならば、(B)さんは、このレベルの英文なら(特に深く考えなくても)「いつも意味が正しく分かってしまうから」です。
(B)さんの場合、(A-1)さん、(A-2)さんの反応を以下の様に普通感じます。
・え〜〜〜?? こんなん、普通「カン」で意味が正しく分かるでしょ?
・もし間違ってたとしても、たまたま、何か勘違いしてただけだよ〜
・今度、別の似たような例文を見れば、きっと意味がちゃんと分かるさ!!
しかし
この(B)さんはの考えは、完全な勘違いなのです。
(A-1)さん、(A-2)さんの場合
・カンで正しく意味が分からない
・勘違いをしていない。素で間違っている。
・別の似たような例文を見ても毎回必ず間違える。
のです。
なにせ私は(A-2)でしたから。
私の感覚の感覚では
I know the boy whom she loves.
のような英文を確実に、
「私は彼女が愛している少年を知っている」…正訳例
とできるまで「半年」はかかりました。それまではこの手の英文は必ず間違えていました。
経験者は語るわけです。(^^)
でも、(これが得意な人の特徴なのですが)
(B)さんタイプの方は、私のこうした経験談を「そんなはずがない」と思ってしまうのです。
(B)さんにはそんな経験がないためです。
明日は金曜日でいつもなら文法放送ですが、文法放送は今週と来週はお休みです。
この話の続きは来週の月曜日です。