では続きに行きましょう。[前回はこちら]
<文法解説書>の『関係詞』の単元は読み終わりましたか?わからない文法用語は<文法書(文法の辞書)>で調べましたか?
ここまできちんとやると「おお!よくわかった!私って関係詞ができる!」と思うと思います。
ところが、英語が苦手な人の場合、それは「錯覚」です。このあとすぐさま「私って文法できない」と思ってしまう出来事が起こります。(得意な人の場合はその限りではない。理由は後述)
<文法解説書>の『関係詞』の単元を読み終えたあなたは、「九九の[1の段]を覚えた」ようなものです。さっそく九九の1の段が言えるかどうか試してみましょう。「九九のドリル」の「1の段」の部分を解くのです。つまり<文法問題集>の『関係詞』のところを解くのです。
やってみましょう。やるとわかります…英語が苦手な人の場合<文法問題集>の『関係詞』は、おそらくスラスラ解けません。もちろん解ける問題もあります。でも全部をスラスラは解けない。九九のドリルを思い出してください。九九を覚えられてもドリルは全部スラスラ解けなかったはずです。つっかえたっり間違ったり忘れたりしていたと思います。それと同じです。しかし、<文法解説書>を読んでいなかったらもっと解けなかったはずです。
さて、<文法問題集>の解き方なのですが、色々注釈をつけます。「基本は九九のドリルの解き方」と同じです。九九のドリルをどう解いたか思い出してみましょう。
大事なのは「まとめて答えあわせをしたか?」ということです。
3×3=[ ]
8×4=[ ]
6×9=[ ]
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こんな風に、大体1ページに15問ぐらい載っていて、ページごとに15問をまとめて答えあわせをしたはずです。違いますか?
それともページごとではなく、1問やっちゃあ答えを合わせる、といった作業をしていましたか?ページごとであったはずです。
文法も同様にやって欲しいと思っています。
問題集の質にもよりますが、ページごとというよりは、単元(「関係詞」なら「関係詞」、「不定詞」なら「不定詞」)ごとにまとめて解くのが理想と思っています。
九九もそうであったと思います。「2の段」なり「8の段」なりをまとめてチェックしたと思います。(ドリルの問題を、1問やっちゃあ答えを合わせ、1問やっちゃあ答えを合わせ…とやっていましたか?)
ですが「今、世の中に多く出回っている有名な文法問題集」は1問1問解くのに適しているようにできているものが多いです。左に問題があり、すぐ右にその答えと短い解説が載っていたりします。もしもこうした問題集をお使いなら(1問1問答えあわせをしたい気持ちに逆らって?)「単元」ごとに解くようにすることをおススメします。せめてページごとにはして欲しいと思っています。
さてさて!!!!
「九九のドリル」を解くとき、最初のうちは「九九の表」を見ながら解いていたと思います。
忘れてしまったものは「表」を見て、思い出しながらやっていたと思います。
文法も同じやり方でかまいません。わからなかったら、<文法解説書>、<文法書(文法の辞書)>、もちろん<辞書>を使って一向に構いません。いやむしろ見てください。自分で、該当する文法事項を発見できた場合の喜びは計り知れません。
ですがこのとき見てはいけないものがあります。「その問題集に付いている解答とその解説」です。解答とその解説は単元を全部解き終わってから見るものです。その「問題集に付いている解答とその解説」をすぐ見てしまうのは、「九九のドリルを答えを見ながら答えを写している」ようなものです。覚えられるわけがないと思いませんか?
続きは水曜日です。