苦手なりの受験英語(アルク版)

文法の必要性の有無(2)

英文法の必要の有無を考えるとき、概ね以下の4つのタイプの皆さまがいらっしゃいます。
今回は、「この4タイプとその違い、特徴」などを説明いたします。

 1、文法不要派・完全不要タイプ
 
2、文法不要派・一部必要だけど…タイプ
 
3、文法必要派・一部不要だけど…タイプ
 
4、文法必要派・完全必要タイプ

1、文法不要派・完全不要タイプ
⇒文法をなぜ学ぶ必要があるのか、全く理解できない人。
特徴:英会話大好き。英文法大嫌い。洋楽大好き。国語得意・読書好き。
  :英文法の有用性を全く認めないタイプ

2、文法不要派・一部必要だけど…タイプ
⇒文法の一部の有用性は認めるものの、基本的には「不要」と考えている人。
特徴:英会話は好き。英文法は大嫌い。国語得意・読書好き。
  :英文法の有用性は一部認めるものの、だからといって英文法を考えたり、英文法学習をしたりするのは嫌がり、やらないタイプ。

3、文法必要派・一部不要だけど…タイプ
⇒文法に頼らない読み方ができると認めるも、基本的には「必要」と考えている人。
特徴:英会話はそれなりに好き。英文法は好きではない。国語や読書は好きと言えるほどではない。
  :何らかの英語の疑問を英文法で理解し、その効率のよさを認識した経験がある。

4、文法必要派・完全必要タイプ
⇒文法を知らない人がなぜ英文を読めるのか、全く理解できない人。
特徴:英会話嫌い。英文法に嫌いな要素が全くない。むしろ好き。算数好き。国語は得意ではない。読書も苦手。理屈好き。
  :英文法の有用性を認めないタイプの考えが理解できないタイプ。

まずは以上をよく見て欲しいと思います。
上2つ下2つ概ね対照的になっているのが分かるでしょうか? これらの違いを認識していただければと思います。

また、この4タイプのうち、中ほどの2つ、すなわち
 文法不要派・一部必要だけど…タイプ
 文法必要派・一部不要だけど…タイプ
これらは「似て非なるもの」であることを認識してください。は基本的に「不要」と思い、は「必要」と思っています。これは大きな違いなのです。

ここまでよろしいでしょうか?
じゃあ私(マウスバード)は? 
…という質問が前回のコメントにありました。当初(大学合格直後)、私は「文法必要派・完全必要タイプ」でした。しかし、大学1年の時にその考えは消し飛びました。
私は「文法必要派」でも「文法不要派」でもありません。「文法の必要度は人によって異なる派」なのです。これについては、このシリーズの最後のほうで説明します。

続きは次回です。この話題の続きは月曜日です。なお明日はいつもの文法放送です。

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