苦手なりの受験英語(アルク版)

日本人は文法に詳しくないから英語が喋れない(5)

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ここまでをまとめます。
・日本人の20人に1人ぐらいは無意識に英語に慣れようとする
・日本人の20人に1人ぐらいは『例文を覚えるのが簡単に感じる』

こういう人は確かに存在すると思います。

では↑こういう20人に1人の人は、文法が必要でしょうか? 考えてみましょう。

こういう人は
 例文を覚える能力が高い上、英文を無意識に読む。
 ⇒ということは、例文をパカパカ覚えてしまう。

 という状態です。こういう人は「文法を知らなくても、応用が利く」と思います。自分なりに「勘」で、英文を読めて、かつ、表現してしまえます。つまり、こういう人は「文法は不要」と思います。

 そしたら、考えて下さい。普通、「英語の先生になるような人」や「英語が大好きで大得意で使いこなす人」はどういう人かを考えて欲しいのです。

 そうです。こういう20人に1人の人が圧倒的に「英語の先生」や「英語が大好きで大得意で使いこなす人」になりやすいのです。

したがって、ここに戻ります。
【事実】
今現在英語が好きで得意で英語がペラペラ喋っている日本人の多くは、文法に詳しくない。(つまり文法に詳しくなくてもペラペラ喋れている

↑これは私には(も)事実と思います。しかし「だからといって文法に詳しくなくていい」という話には簡単にならないと思います。...ということになると思うのです。

 つまり、
今現在英語が好きで得意で英語がペラペラ喋っている日本人の多くは、文法に詳しくない。(つまり文法に詳しくなくてもペラペラ喋れている
 ↑
 この理由は
・例文を簡単に覚える能力に長けている
・普段から無意識に英語に慣れようとしている
 という「特別な人」であるから。

と私は考えています。

 私の周りには何人か英語がペラペラな方がいますが、そのほとんどはこの特別な人に当てはまるのです。私が文法を教えようとする姿を見ると、彼らは「例文を覚えたほうが手っ取り早いのに、なんでそんなことするの?」とよく私に言います。私の返事は決まって「私は例文を覚えらないから」と言います。そうすると彼らは「キョトン」とした顔をします。彼らにとって「例文を覚える」のは「朝飯前」だからです。彼らは、私が「例文を覚えられない」と言うと、困ったような変な顔をします。彼らは例文を覚えて英語を得意になったので、彼らは「例文を覚えていないこいつ(私)がどうやって得意になったのか」が理解できないのです。

 さらに「自分が(20人に1人の)特別な人」という意識がありません。「自分だけではない。誰もが例文を覚えるのは楽なはず」と思い込んでいます。で、こういう人しか普通は英語の先生になりません

 したがって、日本人の英語の先生は総じて「英文法」に詳しくないのです。先生が英文法に詳しくないのです。そういう先生に教わる生徒が文法に詳しくなるでしょうか? 別個に学習しなければ、文法の知識が曖昧なままになります。戦後日本の学校英語教育の過程で「英文法」という科目があった時期は1度も存在しません

 ただし「生徒側にも 20人に1人の特別な人がいます」。だから、そういう生徒は、たとえそういう文法に詳しくない先生に英語を習っても、全く問題がない。英語も得意になるのです。

 したがって、日本では
・「20人に1人の特別な人たち」だけが、文法に疎くても、英語を喋れている、使いこなせている
という具合になっていると思います。

今週の金曜はいつもの文法放送。次回は来週の月曜日です。

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