英語が苦手な高3の学習は難しい、というシリーズの最終回である。
今回は「少しでも楽に学校の授業の予習を済ませる方法」を紹介する。それは↓これしかないだろう。
それはなんでもいいから「塾などの先生に習って予習を手伝ってもらう」という方法である。
間違っても自分一人ではやらないことである。英語ができない生徒は自分一人ではまず予習をしない。だからやるには誰か協力者が必要である。
●注意事項
(1)ちゃんと学校の予習をしてくれる塾なりを選ぶこと。
ありがちな失敗は「塾オリジナルの問題をやらせる塾に通うこと」である。これだと逆効果だ。学校の授業の予習をして生徒の負担を軽くするべきなのに、これだと余計な課題を増やしてしまう。これでは負担が増えて何の意味もない。
(2)できれば集団塾より個別を選ぶこと
ちゃんと学校の予習を手伝ってくれるのならば集団でも問題はないだろう。しかしどうしても個別には負ける。個別だと全て自分で学習しなければならないから、手が抜けない。ごまかしが効かない。その結果、学力が身につくのである。
やり方は2種類ある。
(1)予算は少なくて済むがあまり楽ではない方法
(2)予算はかかるが楽な方法
この2種。
(1)予算は少なくて済むがあまり楽ではない方法
週1回程度通う。学校の授業の予習のために、塾の予習を自分で(家で)する。
週1だから予算は少なくて済む。しかしこれではとてもじゃないが、学校の授業の予習が塾内では終わらない。
したがって、塾の予習を先にしなければならない。
つまり
家で予習→塾で予習をチェック・直す→学校の授業に望む
こんな感じになる。
「↑これじゃあ塾の意味が無いじゃん」と思う人はもっともである。ただしこれでもメリットは有る。
●学校の授業では、生徒さんの訳例を全部見てくれない。
しかし
●塾では1文1文全部訳例をチェックして直してくれる。ごまかしが効かない!←これが大きいのである。学校ではこうはいかない。
さらに
●学校では「怒られない和訳例を持った状態で授業が受けられる」←これが大きい。
その上おまけに→学校の英語の授業でほぼ同じことを言ってくれる。学校で説明&和訳を再放送をしてくれるので、その分、頭に残りやすいのだ。
こういう生徒は学校の英語の授業が嫌で仕方がなかったはずだ。怖くてしょうがないケースも有る。しかし予習が完璧に終わっていれば、ちっとも怖くないのである。仮に授業で当てられても答えられる。余裕を持って授業が受けられる。この状態になることが最大のメリットである。
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(2)予算はかかるが楽な方法
週2回以上通う。学校の授業の予習のために、塾で自分でする。
週2回以上だから予算はかかる。しかしこれではとても楽。塾に行けばいいだけ。
つまり
家で予習は不要→塾で先生と一緒に予習を作る→学校の授業に望む
こんな感じになる。
この場合、生徒は塾で訳例を考えることになる。週2回以上だから塾内で予習が終わる。家での予習が不要となる。何もせず塾に行けばいい。ただし先生が見張っているから塾で訳例作りをやらないワケにはいかない。頑張って書く。書いたその場で訳例が直される。どうすれば正しい訳例になるのか教えてくれるからえらく楽。●学校では「怒られない和訳例を持った状態で授業が受けられる」←これが大きい。
その上おまけに→学校の英語の授業でほぼ同じことを言ってくれる。学校で説明&和訳を再放送をしてくれるので、その分、頭に残りやすいのだ。
予習が完璧に終わっていれば、ちっとも怖くないのである。仮に授業で当てられても答えられる。余裕を持って授業が受けられる。この状態になることが最大のメリットである。
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こうやって出来るだけ多くの英文をきちんと読みこなす(英文解釈)をすること。辞書を引きまくること! 時間をかけてゆっくりとやること! この「自力で訳例作りをこなした英文解釈量」が多いほど合格に近くなる。少なければ少ないほど合格から遠ざかるのである。そのためにも学校の教科書を活用しない手は、英語の苦手な高3には、ないのである。
なお!「自分で訳例を作る場合」と「それを直す」場合、実は文法の知識が必要。文法の知識がないと、なぜその意味になるのかが英語が苦手な人は「わからないままになる」。そうならないために夏休みまでに文法を終わらせておくことが英語が苦手な人には必要な作業であったのだ。
今回のシリーズは以上である。いかがだっただろうか? 皆様のお役に立つ話であれば嬉しく思う。