今回は「分詞」という言葉の説明しましょう。今日は前編です。
「分詞」には「過去分詞」と「現在分詞」があります。そこをまず抑えましょう。まずは「過去分詞」の話を「ちょこっと」します。
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「過去分詞」
「過去分詞」は中学のある日、突然出てきます。それは「過去形」を習うときに出てきます。
授業で「過去形」を習うとき、なぜか過去形のみを教わりません。なぜか「過去分詞」なるものを同時に教わります。これが普通の人にとって最初に「分詞」に出くわす瞬間です(学校によっては2度目かもしれませんが)。
「過去分詞」…なんでこんなのを過去形と同時に教わるんだろう?
と当時の私は疑問に思ったものです。
しかし、しばらくするとすぐに「受動態」というものを習いました。その後「完了形」というものも習いました。
受動態は ⇒ be+過去分詞
例 He was kicked by her.(彼は彼女に蹴られた)
be + 過去分詞
完了形は ⇒ have(has, had)+過去分詞
例 I have lived in Tokyo for three years.(私は3年間東京に住んでいる)
have+過去分詞
といったものです。
ここで「ああ、なるほど。『過去分詞』って、『受動態』や『完了形』を作るときに使う形なんだ」と認識するはずなんです。
ここに盲点の1つがあります。確かに『過去分詞』って、『受動態』や『完了形』を作るときに使う形です。しかし、それ以外にも使われるのです。それは普通は高校で習います(中学でも習う可能性もありますが…)
当時アンポンタンだった私は↓こう思っていました。
『過去分詞』は『受動態』や『完了形』を作るときに使う以外は使われない!
↑
これは、とんでもない間違いでした! ><
『過去分詞』が『受動態』や『完了形』のとき以外で使われるケースについては、次回説明します。
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「現在分詞」
みなさんが「現在分詞」と最初に出くわすタイミングは、実は意外なときなのです。
「現在分詞」という言葉を習わずに「現在分詞」を習います。
「? なんのこっちゃ?」と思われるかもしれませんねえ(^^;
中学のあるとき、「進行形」という形を習うはずです。
進行形 ⇒ be+〜ing
例 He is running in the street.(彼はその通りを走っている)
be+ 〜ing
このとき
「『進行形』って be+〜ing にして『〜している』という意味を作るんだな」
と、多くの人が認識するはずです。もちろんそれは間違いではありません。
ここに盲点の1つがあります。確かに『進行形』って be+〜ing にして『〜している』を作るときに使う形です。
このとき(進行形のケース)の 〜ing は、実は「現在分詞」と呼ばれるものだったのです。
つまり、
「進行形」とは ⇒ be+現在分詞
だったのです。どうです? 知らなかった人がいるのではないでしょうか?
高校に入ると、「進行形」以外のケースで「現在分詞が使われるケース」を習います。
それについては、次回説明します。
明日はいつもの文法放送。この続きは月曜日です。