前回、ラインを引くことに触れました。今回はその続きです。
自分の話をします。
1浪の始めに真新しい辞書を買いました。当時はその辞書は綺麗で輝いていました。
ですが彼に言われるまでもなく、私は浪人の勉強をし始めるに当たり、引いた単語にラインを引いて汚すことに決めていました。
最初はなんか抵抗があった気がします。「こんな真新しい辞書を汚すなんて、嫌だなあ」と思いました。でも痕跡を残すのは意味があると思っていました。だからガンガンラインを引きました。
まずは引いた単語の下にアンダーラインのように引きました。その際は「赤色」です。まれに特殊な意味があり、あとでその意味であったと分かったときはその意味(日本語)にシャープペンで線を引きました。
最初のうちは「赤色」でガンガン引きましたが、そのうち1度赤で引いた単語をまた調べることになりました。(覚えてなかったんですよ)その場合は赤の上から青いラインを引きました。3度も同じ単語を引いた場合はその上に緑色で引きました。4度目は黄色(黄色)、5度目は紫色。6度目はオレンジ色で、単語のみならず説明全部をマーカーで引きました。
オレンジで塗りつぶされた単語は“困難な敵”でした。自分にとって厄介な存在であることがよくわかったのです。よく出くわす単語なのに、意味を覚えていない単語に他ならないからです。
受験期の2月、真新しかった辞書は見る影もなくボロボロでした。私の辞書はどのページを開いても、最低赤ラインが1つは引いてありました。私は2浪ですから、2年間で全てのページを開いたことになります。中学高校で数えるほどしか引いた覚えのない私がここまで引くと思いもよりませんでした。
このボロボロの辞書は、入試での私の支えの1つでした。「こんなに引いたのだ。俺が受からないはずはない!」と自信につながったのです。もちろん試験場にも持っていきました。
得意な人にはわからないかもしれません。。。。英語が嫌いで嫌いでどうしょうもなくて、やってもやっても全く成績が上がらない人間が、英語ができる! という確固たる自信が持てるようになるのはどれほど信じられないことなのかを。。。。。
数学に置き換えればわかるでしょうか?
数学が嫌いで嫌いでどうしょうもなくて、やってもやっても全く成績が上がらない人間が、数学ができる! という確固たる自信が持てるようになるのはどれほど信じられないことなのかを。。。。。
辞書は私のお守りだったのです。
皆様いかがお感じなったでしょうか?
さて次回は金曜日ですが文法講義動画放送の日です。よろしくお願いいたします。
この話の続きは日曜日の更新です。よろしくお願いいたします。