今日から本格的に「辞書に書いてある、けれども英語が苦手な人は気がつきにくいもの」をゆっくり紹介します。
苦手な人向け:
辞書に書いてあるもの(その1)
品詞
私が文法を教えるときは、品詞に注意をさせます。これが分からないと、文法の説明が理解不能になりやすいのです。
例えば、石原真弓先生の英会話質問箱のこの問題をご覧下さい。
石原先生のご解説は
go の後が副詞だったら to はいりません
というものです。でも後ろの単語が副詞かどうか、見ただけで判断つきますか?
ところが辞書を引くと、ちゃんと品詞が書いてあるのです。この問題で言ったら abroad
を辞書で引いてください。「副詞」と書いてあるのです。
英語では、日本語では思いもよらないものが「副詞」だったりします。( home とか there などなど)
つまり辞書を引くことで、副詞かどうか確かめられるのです。そうすることで説明が理解できるようになるのです。
また英語の場合、1つの単語で品詞がいくつもある場合が多数あります。
例えば subject という単語を取り上げましょう。
【名詞】だけで「主題、学科、主語、臣民」なんて意味がありますが、
【形容詞】もあって「(…の)支配を受ける、(…を)受けやすい」と言う意味もあります。
【動詞】で「~を…に服従させる」なんて意味もあります。
1つの単語で複数の品詞になることは日本語にはありえないことです。
品詞を踏まえた学習も英語では必要になっていきます。ですので、「辞書は品詞も調べられる」ということを覚えておきましょう。
次回は火曜日更新です。