「宇宙戦艦ヤマト」というアニメーションをご存じだろうか? 名前ぐらいなら知っているのではなかろうか? 有名な主題歌があるあのアニメだ。無骨なまでに古めかしいデザインをした未来の宇宙戦艦の活躍を描くSFアニメ。地球を侵略に来た異星人から地球を救う話である。当時、大変なアニメブームを巻き起こした偉大な作品である。
私はこのアニメが大好きだが、今回はその中の1人のキャラクターについて語りたい。その名を「真田志郎」という。主人公ではないが主要人物の1人だ。
彼は「工場長兼技師長」という役職を持つ。要するに【科学のエキスパート】だ。ヤマトの新兵器を開発したり、致命的な損傷を修理したり、ヤマトの幾多の危機を科学知識で救ってきた。有名なのは「ミサイル逆転」のシーン。敵の大型ミサイル(ドリルミサイル)の内部に潜り込み、ミサイルの進行方向を逆にしてしまうのだ。この結果大型ミサイルは敵に当たってしまい、ヤマトは戦闘に勝利するのである。真田志郎はドクター中松もびっくりな天才科学者なのだ。
さて、ここで問題。
「彼は科学が好きであったのか?」
……答えは「否」。彼は科学を憎んでいるのである。
彼は幼少の頃、月面遊園地でのロケットカー事故に巻き込まれてしまった。そのとき姉の命と自分の両手両足を失ってしまったのだ。(それ以来義手、義足である)
画家になりたかった彼はそれ以来、科学者を志すようになった。成長した彼は科学畑のプロになり、ヤマトの危機を幾度となく救うようになるのであった。
以下は作品中の彼のせりふである。(多分正確ではないが、趣旨は正しいはずである)
「科学によって人間が不幸せになってはならない。私にとって科学とは屈服させるべき敵なのだ。私は科学を憎んでいるのだよ」
あなたが彼の立場ならどうする? 真田志郎の以上の話をどのように思った?
ところでこの話、「科学」の部分を「英語」と取り替えてみよう。
私は[英語の真田志郎]を目指しているのである。