苦手なりの受験英語(アルク版)

4人の師匠(3)

第2回:宮本守良先生
今日は宮本守良先生の紹介です。

この人の売りは「スーパー速読」と呼ばれる「速読法の講義」でした。
読むのが遅くて遅くてしょうがなかった私が、人並みの速読力を身につけられたのは、この人の講義のおかげです。

宮本先生は、もともと同時通訳者を志望されていた方です(今、実現されていれば嬉しいのですが)。私は宮本先生のおかげで「同時通訳」という言葉を知りました(いかに私が語学に興味がないことがこれでわかるでしょう)。

同時通訳の訳し方のポイントを少し紹介しましょう。なるべく左から右に訳すのです。
例えば
 I like the dog. 
の訳例を作るとき、通常は「私はその犬が好きです」といった形になるでしょう。しかし、同時通訳では「私が好きなのはその犬です」といった訳例になるのです。見事に左から右になっていませんか? このように左から右にジャンジャカとる読み方を宮本先生は教えてくださいました。

雑談も大変面白い人でした。

例↓
「みなさん知ってますか?新しい化粧品というのは、開発されたとき、まず「豚の肌」で実験するそうです!なぜなら豚の肌は人間よりもキメが細かいからです。豚の肌で上手く行けば人間にも上手く行くからです。豚の肌はそれくらい美しいのです!
 だから皆さん、というか、男の人に言うんですけど、彼女がいたら、彼女の肌をこう言って褒めてあげるんですよ。

      「君の肌は豚のようだね」

   最大のサンジ(賛辞・惨事)になります!!」

授業は楽しい反面、ものすごくレベルが高かったです。全国の私大過去問集から最高に難しいものばかりを選んだものがテキストになっていました。先生は自分の授業を「長文の講義としては日本一レベルが高く難しい授業」とおっしゃっていました。なにせ「英語がずばぬけて得意な人」が、フーフー言いながら解いていましたからね〜。

この人こそ、今どこで何をなさっているか気になります。

次は小林弘先生です。水曜日の予定です。

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