苦手なりの受験英語(アルク版)

なぜ英会話能力が身につかないのか?(2)

原因1・日常英会話なら簡単なはずと信じている

 (私には私が中学の頃から信じられなかったが)「日常英会話なら簡単なはずと信じている人」は多いと思う。「専門的なのは難しいだろうけどさあ、ちょっとしたものなら簡単じゃないの?」と思っている「英語が喋れない人」が多い気がする。

 「日常英会話」をどのレベルと考えているかにも寄るが、ここでは仮に「普通に英米人を英語で助けて上げられるレベル」としよう。

 「日常英会話なら簡単なはずと信じている英語が喋れない人」に問う。では、「簡単なはずの日常会話ができる人があなたの回りに何%くらいいるのか?」50%以上いるだろうか? おそらく5%もいないだろう。違うだろうか? 5%もいないのになぜ「日常英会話なら簡単なはずだ」とあなたは思うのだろうか?

===========

 私に言わせれば「日常英会話」ができるレベル、というのはものすごくレベルが高い。英検で言えば2級をようやく取れた人が可能なレベルではないかと思う。

 既に英語が苦手な人にとって、日常英会話はとても難しい。英語が苦手な人にとって日常英会話はちょっとやそっとでできるようになるものではない。その証拠に「簡単なはずの日常英会話が出来る人はあなたの周りに5%もいないはず」だ。5%もいないのだから「日常英会話」が難しいことの証明である。

 それでも「日常英会話なら簡単なはずと信じている人」はせめて「自分ができるようになってから言って欲しい」ものだ。(特に「できない」くせに自分の子供や孫に「簡単だからできるはずだ!」と言うのは本当に止めて欲しい。時間をかけて学習のするのは親や祖父母ではない。子や孫たちなのだ。あんたらは少しも学習しない。学習で少しも苦しまないだろうが! せめて自分たちが【学習してできるようになってから】、そう主張してもらいたい)

金曜日はいつもの文法放送がありますが、ここからの告知はありません。
この続きは、いつもですと来週の月曜日ですが、臨時で早めます。
次回は今週の水曜日に更新いたします。次々回は木曜日。そしてその後暫く合間が空きます。再開は11月中ごろの予定です。

(↓目次はこちら)
目次ページへ

-苦手なりの受験英語(アルク版)
-