苦手なりの受験英語(アルク版)

不定詞の謎に迫る!(13)

今回は
「「形容詞」を修飾している役割』を果たしている不定詞」
の訳語は
 「のに」「のは」「には
の3個

を紹介します。

例文
This river is dangerous to swim in.

この英文の訳例は、大体以下の3通りの訳例になります。
「この川は泳ぐのに危険だ」
「この川で泳ぐのは危険だ」
「この川は泳ぐには危険だ」

訳語は「のに」「のは」「には」になりますが、お好みでどれでも良い、という感じです。

「to 不定詞」の「役割」を考えますと、
 to swim in ⇒ dangerous(形容詞)
 「泳ぐのは」⇒「危険だ」
という具合に形容詞」を修飾しています。

ここまでよいでしょうか?

この「形容詞を修飾する to 不定詞」の英文には面白い特徴があります。
 この英文をよ〜〜〜く見てください。
  ↓
This river is dangerous to swim in.

どこか「変だ!」と思える場所はありませんか?
特に最後のほう…

This river is dangerous to swim in.
は最後が「 in 」で終わってますよね。
な気がしませんか?

 ↓こうしたくないですか?

This river is dangerous to swim in this river.
 もしくは
This river is dangerous to swim in it.
 もしくは
This river is dangerous to swim.

どうでしょうか? なんか良さげな感じがしませんか?
でも実はこれらはいずれもダメです。

形容詞を修飾する to 不定詞」の英文の場合、
・「to 不定詞 は、目的語が欠けている状態にする」
・「その目的語主語になっている」

という形にする、という決まりがあります。

「to 不定詞のまとまり」だけ見ると
   ↓
 『to swim in』ですね。

でも実際は

『to swim in this river

なはずです。ところが、this river はこの文の「主語」になっているわけです。

This river is dangerous to swim in.

↑こうですね。
形容詞を修飾する to 不定詞」の英文の場合、
・「to 不定詞 は、目的語が欠けている状態にする」
・「その目的語主語になっている」
とするわけです。

だから、「in」で終わらせてしまっているのです。逆に「in」を取っ払ってもいけません

なお、こういう形(目的語が欠ける・その目的語主語)の英文を
tough(タフ)構文
と呼ぶことがあります。

This river is dangerous to swim in.
「tough(タフ)構文」の代表的な英文です。可能であればこの名称も覚えてください。

******

以上で「不定詞の基本訳語」は全て網羅しました。
来週月曜日は、これらにもう少しだけ突っ込んだ説明を加えます。

明日はいつもの文法放送です。

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