苦手なりの受験英語(アルク版)

先生の必要性と自分のペース(5)


では、個別指導塾の話をします。
苦手な人の場合、個別指導が良い、と思うのです。

1番のメリットは、複数人授業と違って「他人との差異が分かりにくいところ」です。比較する相手がいないから、じっくり考えられる。
ちょっとしたテストを先生にされた時、たとえ間違っても、比較対照となる生徒が他にいないのです。だからこの点で、生徒はあまりプライドが傷つけられないのです。(あくまでこの点だけですが)

また、先生は生徒のペースを上手くコントロールできます。生徒側の実力を上手く見て、時間をかけるべきところは時間をかけることが出来ます。
行ってみれば、真の意味で「自分のペース」で学習できるのではないでしょうか?

ちなみに時間をかける場所、というのは「その生徒がつまづいている」場所です。
普通の人、まして得意な人なら、全然つまづかないのに、苦手な人は必ずつまづく部分があります
英語で言うなら、それは関係詞だったり、不定詞だったりします。(この二つは英語が苦手な人は必ずつまづきます。ですが最初から得意な人は「楽勝」な所で、けっしてつまずかないのです)
また「つまづく場所」というのは生徒1人1人で違う場合もあります。例えば、英語が苦手な人は「受動態」ではあまりつまずかないのですが、それはあくまでそういう人が多い、というだけのことです。中には「受動態」でつまずく人も沢山いるわけです。
こういう、1人1人で異なる「つまづきポイント」にも、個別の場合上手く対応できるのです。集団ではこうはいかないわけです。

ここで私の実体験を紹介します。
私は「ものすごく英語ができなかった」わけですが、高2の終わりになったとき「個別指導の塾」に通い始めました。ようやくw
高3のときにに受けた「ある指導」を私は良く覚えています。
高3の初めに、個別指導の先生は私にこうおっしゃいました。

⇒「君は、動詞の不規則変化をしっかり覚えてないね。まずそこから覚えよう

そうなのです。私は、中2で習う「動詞の不規則変化」を全然覚えていなかったのです。
つまり、私の場合、「動詞の不規則変化」を全然覚えいなかったことが、1つの「つまづきポイント」でした。
これは個別指導でなければ、こんな指導は受けられなかったでしょう。
私はまさにここから、ようやく英語の勉強が始まり、今に至ったのでした。

次回は個別の上手い活用法などについてもう少し書きます。
次の更新は月曜日です。明日はいつもの文法動画講義です。よろしくお願いします。

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