苦手なりの受験英語(アルク版)

夏休みの勉強法と塾・予備校(5)

夏休みの勉強法塾・予備校」というシリーズです。この話題の対象は「大学受験生」のみです。よろしいでしょうか?

今日は講座の取り方です。

普通の予備校の場合、次のような講座が概ね「1シーリズ、5〜6日分の連続授業」で用意されていると思います。
(1)ハイレベル総合コース(6〜12日)
(2)ミドルレベル総合コース(6〜12日)
(3)基礎総合コース(6〜12日)
(4)基礎文法単科(5〜6日)
(5)センター対策基本コース(5〜6日)
(6)ヒアリング対策単科(5〜6日)
(7)語法対策単科(5〜6日)
(8)長文対策単科(5〜6日)
(9)○○大学対策専門単科(5〜6日)

まず、1つ言いたいことがあります。
それは(1)〜(3)の総合コースは、実はそんなに悪くない講座である、ということです。英語以外の教科も含まれていることが多く、実は原則これだけで終わりにして欲しいくらいです。

しかし(4)〜(9)を色々取りたくなるではありませんか! どうですか? 魅力的な名前ですよね。しかし、例えば、(9)○○大学専門単科を取ったところで、○○大学に受かるわけはありません。つまり、高々5日や6日の講座を受けてもタカが知れているのです。それほどの効能はないのです。

だから
・総合コース1つだけ
・総合コース1つ
せいぜい単科1つ
もしくは
・単科2つか3つ
ぐらいが、夏休みに英語で取って良い量です。これ以上取ると、単語熟語学習などに影響がきます。

・削り方
例えば、(9)○○大学対策専門単科(5〜6日)という講座を考えましょう。やることは過去問が中心に決まっています。であれば、別に講座を取らなくたって自分で練習できるではありませんか!
英語が苦手な人は、それ以前に「文法力と解釈演習量と単語熟語量」が足りていません。この充実を図ることが基本です。それがあってやっと「○○大学対策」ができるのです。

講座の取りすぎはいけません。
夏休みは(1)1学期の復習、(2)夏休みの講座の復習、(3)文法力の完成、(4)単語熟語力の構築 
↑この4つを上手くやらなければなりません。夏季講習の講座をたくさん取れば取るほど、(2)夏休みの講座の復習、の量が増えます。そうすれば(1)、(3)、(4)に影響は必至です。だから夏期講習に受ける量を上手く削ることを考えてください。

次回は復習について語ります。
明日はいつもの文法放送。この続きは月曜日です。

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