苦手なりの受験英語(アルク版)

英語に関する先入観と矛盾点(2)

【先入観】
アメリカに1年でも住めば誰でも英語はペラペラになる。

【矛盾点】
もしそれが本当なら、以下のような方が私のインターネット授業に申し込みに来ないはずである。
・アメリカのカルフォルニアに1年在住した日本人。

【現実】
この人こそ「アメリカに1年でも住めば英語はペラペラになる」と思って、カルフォルニアに渡ってしまった(留学した)人である。
ただし、少なくとも英語の中級者ではない。現地カルフォルニアでもそういう「それほど英語ができない人用」のカリキュラムがある学校に通いつつ、アメリカでベビーシッターなどの仕事をしながら、1年在住した人であった。

彼女はアメリカにいるにも関わらず、インターネットで私を見つけて日本の私のインターネット授業に申し込んできた。

理由を聞くとこうだった。
・アメリカに1年いるのに英語が全く上達しません。
・こちら(カルフォルニア)の英語の先生が言っている言葉(英語)が分かりません。
・日本語の授業を受けたいです。

さらに聞けばこうだ。
 あまりに現地(カルフォルニア)の英語の先生の「英語」が分からない(聞き取れない)ので、泣き出したことがある。
彼女いわく
「アメリカ人の先生が英語が分からない私を一生懸命に慰めてくれているのは分かります。ですがそれが何と言っているのか分かりません。分からない英語を次から次へ、とめどなく、長時間言い続けられるので、私は英語を言われれば言われるほどどんどん苦しくなり、返って大きく泣き出してしまいました」

 彼女が「アメリカに住んでいながら日本の私の授業を受けるのを選んだ」のは、私の授業が「日本語だから」である。英語は分からないが日本語なら分かるので、「泣くことはない」と思って選ばれたようだ。

彼女はカルフォルニアにさらに1年住みながら、日本の私のインターネット授業で文法&解釈&英作文を1年間学んだ。

⇒1年後、彼女は英語がペラペラになって日本に帰ってきた。

=================================

今週の金曜日はいつもの文法学習です。この続きは来週の月曜日です。

(↓目次はこちら)
目次ページへ

-苦手なりの受験英語(アルク版)
-