苦手なりの受験英語(アルク版)

英語に関する先入観と矛盾点(3)

【先入観】
幼少期から英会話スクールに通うと誰でも英語が好きになり困らなくなる。少なくとも英語に興味を持ち続け、不快感を示さなくなる

【矛盾点】
以下の【現実】をご覧ください

【現実】
たまには成功例から紹介する。

私のある縁者を紹介する。ここでは[ Aさん ]としよう。
彼女は幼少より英会話スクールにずーっと通っていた。高校まで通っていた模様。本人は英語と相性が良かったのか、気に入っていたらしい。
中学の頃、英語の成績は抜群。中学の頃は英語スピーチコンテストで県代表に選ばれたことがある。
高校も英語に困ることはなく、現役で薬学部に合格。
 これは英会話スクールの成功例と考えてしかるべきであろう。

では↓この例はどうか?

この[ Aさん ]には3歳離れた妹がいた。[ Bさん ]としよう。
Aさんと同じように、幼少より(Aさんと同じ)英会話スクールにずーっと通っていた。
 どうなったか...?
あまり書きたくはない。。。。が、なんとか公表できそうな事実のみを書く。
 ⇒高校中退である。

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更なる例。これはこのブログでは何回か出ている例。[ Cさん ] としよう。

お父さん英語がペラペラ。お母さんは英語が片言ながら喋れるという家庭で育つ。
幼少時、イギリスに住んでいたという。
小学校時代に日本に帰ってきて、以来小学校1年生から高校卒業まで英会話スクールに通い続ける。
彼はどうなったか...?
 ⇒浪人である

実は彼は数年前の私の生徒。ネットで私を見つけて受講された。
彼は英語がかなりできなかった。偏差値は40台。
「英会話スクールに通い続けているのに英語ができない」ということに悩んでいた。
彼の浪人時代、予備校の授業のサポートを私が行った。

初めて彼を教えたときにまず驚いたことがある。
 ⇒三単現のSを知らなかった

文法から叩きなおしつつ、解釈を指導。
彼はどうなったか...?
 ⇒同志社大学に合格した。
ここにの下のほうに合格体験記がある。中ほどの上の人が[ Cさん ]である。

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この[ Cさん ]には妹がいた。[ Dさん ]としよう。
彼女も小学校入学と同時に(Cさんと同じ)英会話スクールに高校卒業まで通い続ける。
彼女はどうなったか?
 ⇒高校2年次に私の生徒になった。
 ⇒理由は「英語の成績が悪かった」から
     「お兄ちゃんが私で上手くいった」から

彼女もお兄ちゃんと同じく
 ⇒三単現のSを知らなかった
「英会話スクールに通い続けているのに英語ができない」ということに苦しんでいた。

私は、[ Dさん ]を文法から叩きなおしつつ、解釈を指導。
彼女はどうなったか...?
 ⇒関西学院に合格した。
ここの中ほどに合格体験記がある。上の人が[ Dさん ]である。

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さて、こう書くと↓このように言う英語好きな人が出てくる。

[CさんやDさん]は確かに苦労したけど、合格には英会話スクールの影響もあるんじゃない?
少なくとも、英語に興味を持ったはずだよ!

 私が最初に↑こう意見を聞いたとき、私は口をあんぐりとあけた。
「どうして、英語好きの多くは自分たちに都合のいいふうにしか思えないんだ?」
事実は間逆だった。
●[Cさん][Dさん]は英語に対し不快感しか示さなかった。
ここ[Dさん]が高3のときに「イギリス短期学習プログラム」に参加させられたときの話を載せる。

・「英会話スクールや留学」と「英語嫌い」

これを読んで「Dさんが英語に興味を持った人」に思えるかどうか、確かめて欲しい。

CさんはDさんは、幼少の頃から英会話スクールに通い続けた。
 しかしそれでも英語はできず、
 ⇒だから英語が嫌いになったのである。

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今週の金曜日はいつもの文法学習です。この続きは来週の月曜日です。

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