苦手なりの受験英語(アルク版)

英語嫌いのホントのワケ(8)

さて、今回は、英文の(1)〜(5)のうち、高校でやる(4)と(5)の英文を持ってきましょう。

(4) I'm foud of this park, which my father used to visit.
(5) The people who would never point to a customer at a counter and remark to friend that the man is wearing a smart tie behave quite differently with famous faces.

中学で英語が好きだった人の中には、(4)はまだしも(5)を見ると「ウゲ!」と思う人が多いのではないかと思います。

なぜか? 文の意味が「分からないから」です。少なくとも正確には分かりません。特に(5)は分からないでしょうね。
多いケースは
(5)を適当に単語を拾って、数珠繋ぎをし、「大体こんな意味」と把握し、それで「満足する」というタイプです。ここ読んでいらっしゃる英語好きな方は、ほとんどこのタイプではないかと思います。どうでしょうか?

(5)は例えば、↓こんな訳とか作りそうです。

「人々は、カウンターでお客を指し示さないが、そして友達にあの男は良いネクタイをしているが、有名な顔とは振舞い方が違う」

もちろん、↑これはしっちゃかめっちゃかな訳例です。

正しい訳例の1つは
「カウンターにいる客を指し示し、友人にあの男性はステキなネクタイをしていると感想を決して言わない人々は、有名人(の顔)に対しては全く別の態度を取る」
です。

ここでお立会い! さっきのような「しっちゃかめっちゃか訳例」を作った人は概ね2つのタイプに分かれます。次の2つのどちらかに近い感想になるはずです

1:そうか。ちょっと違うが「大体自分の訳例とあってたな」
2:え〜〜。全然違うじゃん! なんでこんな訳例になるの?

の人は、2の人の感想が信じられないはずです。
の人は、1の人の感想が信じられないはずです。

の人へ。さっきのしっちゃかめっちゃかの訳例に私が点数をつけるとしたら「0点」ですよ。
ですが、なぜか1の人は自分に及第点を与えるんです。そうしないと自分がいたたまれないからでしょうか?

の人は、冷静に自分を見れる人です。それにしても(後で述べる)問題は残るのですが。

ちなみに、にもにも該当しない人たちも大勢います。これも2タイプいます。

最初から正しい訳例を作れた人
最初から訳例作りなんか放棄した人

この2種類です。
 の人は、英語の才能に溢れた人です。
 4の人こそ、英語が嫌いな人です。英語が嫌いな人は最初からこんな英文なんて絶対に見やしません!

さて、ここの話をもう少し膨らましたいところですが、今回はここまで!
この続きは来週の月曜日です。

明日はいつもの文法放送です。

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