苦手なりの受験英語(アルク版)

「英語嫌いな人を英語好きにさせようとする世の中にある試みはおかしいとしか思えない」(5)

<<前回の話題>>
「英語は大嫌いだったけど、ハリポタが気になって原作を訳してみようという気になった。頑張った。そしたら得意になれた。」
こういう人はいるでしょう。でもこれは私が主張している
楽しげな教材は意味がない」とは似て非なるものです。

つまりですな…

英語が得意な人
これなら英語が好きになるであろうと思う内容の教材
・やってみて
・好きになった…
 というわけではない!

自分でたまたま、何かに触れて
・それが気にって、
・頑張った結果得意なって
 好きになった!

という構造です。

要するに、得意な人が「これなら好きになるだろうと思って」与えられた教材ではない。自分が偶然見つけたものです。

ちなみに俺の手元に昔の大事な友達からもらった「ハリポタ」の第1巻がありまして、もらった当時読んでみました…
ええ、どうなったかと言うと…

10ページで挫折w 無論英語が好きになったわけはないw
(ちなみにハリポタは映画は見てますよ。ハリポタマニアの友人が1人おりましてなあw一緒に見に行きましたが楽しかったですよ)
だからといって原作読んで「英語が好きになるとは限らない」。

要するに

Aさんにとってそれがきっかけで英語が好きになれたものがあったとしても、それがBさんにも当てはまるとは限らないわけです。むしろそのほうが珍しいと思いませんか?人の好みは千差万別なのですから…

だから私は↓こう思っています。
英語がお好きな人が「好きなれそうな内容」と思う、楽しげな内容のものを教材した場合、それがきっかけで英語が好きになる可能性は(「0」ではないですが)、おそらくかなり少ないのではないのではないでしょうか?

そもそもですよ…
あなたが英語好きになったのは、テキストにあった内容が楽しかったら英語が好きになったのですか?どうですか?

いるとは思います。けれどもかなりの少数派だと思っています。あなたが英語が好きだとしたらそれは内容が分かったからだと思います。(数学は解けるから面白いのであって解けなければ数学はおもしろくもなんともない)

にもかかわらず、英語の先生は「楽しげな内容の教材」を「英語嫌い」に与えたりします。当然内容に興味を示さないほうが確率上高いのに、自分にとってはそうではないので、「内容に興味を示さない生徒がいる」と「なんで興味を示さないのだ!?」と不思議がります。(私に言わせれば不思議がるほうが不思議。)

もちろん、興味を示さなかった代表は私です。他人の趣味を押しつけられ気がして大変不快でした。

このように…
英語好きな方が気に入るようなものの所為で、英語嫌いはますます嫌いになるのではないか」と思っています。

その最たるものが、以前お話したこれになると思います。

次回は、木曜日更新です。m(_ _)m

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