苦手なりの受験英語(アルク版)

できないこととやりたくないこと(1)

 この連載は基本的に英語が苦手な人のために書いています。とはいえ、英語が苦手な人はこの連載を普通は読まないと思います。なぜなから「やりたくないこと」だからです。「苦手なりの受験英語」は(残念ながら?)英語に関するサイトです。英語が苦手で嫌いな人は、普通英語に関するサイトなんか見たがるわけがないのです。

ただ、そういう彼、彼女らでも見ようと思えば見れますよね。パソコンのスイッチ入れて、このwebページにアクセスすればいい。つまり、どんなに英語が嫌いで苦手でも、この連載記事「苦手なりの受験英語」にアクセスし、内容読むことは「できること」に分類されます。

 こういった差について考えたいと思いました。

例えば典型的な「できないこと」を紹介しましょう。
 ↓
「明日までに英単語を100個スペルと意味を完璧に覚えてくるように」←こんな課題が学校で出されたとします。英語が得意な人ならワケがないかも知りません。普通の人でもできるのかも。ところが英語が苦手な人の場合どうでしょう? これは「できないこと」に分類されます。<これがサクサクできるんなら、その人は英語が得意な人です>

 こういった違いを紹介したい…というのが今回の話です。様々な立場の読者様に、以下のように認識して欲しいと思っています。

・このページを見ている人が
 ●中学生・高校生で英語が苦手な人の場合、
  →「できないこと」はやらんで良いぞ! そういう課題が課されたら、なんとかごまかせ!
  →「できるがやりたくないこと」はやるべきだ。ただやらなくてもいいぞ! その代わり志望校に受からなくても私のせいにしないこと。

 ●中学生・高校生で英語が苦手な人の親御さんの場合
  →「できないこと」はご子息様にやらせないように私は希望しています。
  →「できるがやりたくないこと」はやってもらうべきです。ただし普通はやりません。 やらない場合、志望校に受からなくても親や私のせいにしないことを明言するように。

 ●先生など、英語教育指導に当たる方の場合
  →「できないこと」を押し付けるようなことを英語が苦手な人に押し付けないことを希望しています。
  →「できるがやりたくないこと」は「やりたくないことなのだ」と認識して欲しいです。どうも英語教育指導に当たる方は「やりたくないこと」を「そんなはずはない・頑張ればできる・本当はやりたいはずだ」などと思い込むことが多いのです。

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なお、この判定基準は「私」であることをご了承ください。私は英語のセンスが最悪にないですからなー。私ができないことは、普通の英語が苦手な人ができるとは思えないのです。

<なお、このシリーズは次回から本格的に始まりますが、1つ1つの分量はいつもより少なめの予定です>

 金曜日は文法放送。この続きは来週の月曜日です。

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