苦手なりの受験英語(アルク版)

なぜ英会話能力が身につかないのか?(6)

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原因4・英会話ができない理由を学校教育(文法)の所為だと信じている
英会話ができない理由を学校教育の所為だと信じている方々は、「今の学校教育は↓こうである」と信じていると私は思っている。

会話がないがしろで、文法ばかりやらされる。だからだめなんだ。
違うだろうか?

そう思っていらっしゃる人に2つほど問う。
1・戦後の文部省・文部科学省が決めた英語教育方針の中で「英文法」という授業科目が定められた期間は何年間あると思うか?(ちなみに現在は、英文法がよっぽど嫌われて、英会話がよっぽど好かれるのか、「英文法」という授業を文部科学省では定めていない。)

 これを私は色んな人に聞いて回った。皆様から聞く返答で多いのは10年から20年である。
戦後は今年で69年で、もうすぐ70年になるが、正解を発表しよう。

 正解:1年もない

たった1年もないのだ。にもかかわらず「文法ばかりやらされた所為」となぜ世間ではよく言われるのだ? 私は不思議でたまらない

「たった1年もない」ことについての詳しい話は、以前この辺で書いた。ぜひ参照して欲しい。

ではなぜ、「英文法」という科目があった時期が1度もないのに、多くの人は「文法ばかりやらされた」と思うのか? 以下は推測で書く。(私が書けばどうしても推測になる。なぜなら私は皆様と違い、「文法ばかりやらされたという印象が全くないから」である。前回で書いたように、私の場合は学校が特殊なのだ。私には「中学高校では文法をしっかりやらされた印象が全くない」のだ。私の場合、皆さんと大きく違い「中学高校では英会話ばかりやらされた」という印象しかない。)

●リーダーの教科書で出てくる文法事項に嫌な印象を持った。
「英文法」という専門の授業はないが、リーダーでは普通にその時に出てきた文法事項は毎回習う。「その文法事項が理解できなかったため、「文法が分からなかった」という印象が残った所為。

●英語表現的な授業(多くの場合これが英会話になる)で、活用できる「英文法事項」をここでも習う。「その文法事項が理解できなかったため、「文法が分からなかった」という印象が残った所為。

 ここで皆様の一部はは「ほ〜らやっぱり文法を習うじゃないか! その所為だ!」と思うかもしれない。ではお尋ねしよう。

2 ・ではやらされたはずの英文法をあなたはどれくらい覚えているのか?
 例えば
・自動詞と他動詞の違いがあなたに分かるか?
・関係代名詞と関係副詞の違いが分かるか?

もし「本当に文法ばかりやらされたと言える」のなら覚えていて即答できるはずだ。しかしおそらくあなたは即答できないだろう。違うだろうか? ではなぜできない? それはつまりこういうこと。⇒「文法をしっかり覚えるほどあなたは文法をやらされていない」からである。実際には学校では「文法は【しっかり】やらされていない」のだ。「文法はほんのちょびっとしかやらされていない」。だから実際は「文法を覚えていない」のである。

したがって、私に言わせれば、
・会話がないがしろで、文法ばかりやらされる。だからだめなんだ。
ではなく
文法がないがしろで、文法をしっかりやらされていない。だからだめなんだ!
である。

繰り返すが、これに関しては過去に話題にした。「日本人は文法に詳しくなんかない。だから英語が喋れない」というシリーズ(全11回)である。ご一読いただければと思う。

「自動詞と他動詞」なんて、英文法の初歩の初歩だ。これすら多くの日本人は知らないなのになんで日本人は文法のやりすぎだと言われるのか、が私には不思議でならない。

金曜日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。

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