今日は第5問の対策についてです。
第5問は、イラスト付き会話文問題ですね。
たぶん、色々な場所で色々言われていると思いますが、私からは「2つ」紹介します。
(1)物理法則などに合わないものが正解になる場合がある
(2)“No”という単語に気をつける
(1)物理法則などに合わないものが正解になる場合がある
2005年の本試験の問題が大変有名です。
天気図の問題した。「本文に合う正しい天気図を選べ」という問題でした。
気象学上、「寒冷前線」が北から東に続くことはありえないのですが、
正解の天気図は、「寒冷前線」は北から東に続いている天気図なのです。
この問題が出された年、お天気キャスターの森田さんは「理科なら×だ」という指摘をしています。 参考
理科が嫌いな問題製作者が作成した「理系いじめ問題」と思ったのは私だけでしょうか?
同様に、テレビゲームが問題になった年(2000年)もありますが、この問題もひどかったです。
ゲームのキャラクターが、ゲームの常識を全く無視した動きをしているイラストが正解だったのです。
ゲーマーが嫌いな問題製作者が作成した「オタクいじめ問題」と思ったのは私だけでしょうか?
英語が苦手だと、どうしても「英語以外の知識」で問題を解こうとします。そうすると見事に間違ってしまうのです。英語が苦手な方はここに十分に注意して欲しいと思います。
(2)“No”という単語に気をつける
第5問の会話文のほとんどに、“no”という誰かが言っている部分があります。昨年ももちろんありました。
以下昨年の本文からの抜粋です。
Anna:The ones with roses?
Chizuko:No, the ones with sunflowers.
Anna:Theyre really loose, right?
Chizuko:No. Tight.
このように昨年はなんと2つも no がありました。
(対訳例)
アン:バラが付いているもの?
チズコ:違うわ、ひまわりが付いているものよ。
アン:それって、すごくゆるいやつでしょ? 違った?
チズコ:違うわ。きついわ。
この例を見てください。アンが言っていることをチズコが全部否定していますね。
つまり、アンが言っていることは偽情報なんです。
第5問はこのように偽情報がたくさん混じっています。
で、設問で「次の中に本文に合う……を選べ」という選択肢の中に[偽情報が素直に書いてある英文]が書いてあったりします。
本文を適当にしか見ていないと、偽情報の部分にだけ目が行って、「偽情報が書いてある選択肢が正しいように思えてしまう」のです。
英語が苦手な人はここ、つまり、「“No”と書いてある部分の前」=「偽情報」に十分にご注意ください。ここにひかっかる人が毎年続出していますよ!
今回は以上です。
明日は今年初の文法放送です。
レギュラーの更新は月曜日です。