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センター試験 英語 2009 パーフェクト攻略 第3部(3)

センター試験 英語 2009 パーフェクト攻略 第3部

センター対策の第3部「各大問の傾向と対策」の3回目です。
本日は【第3問】。

 ↑この画像をクリックしてしてください。「第3問の詳細データ」があります。ご参照の上、ご覧ください。

【傾向分析】
い・英文整序問題
う・空所の語句補充問題
え・空所の文章補充問題 2種(え-1)(え-2)
お・語句の意を問う問題
か・意見の要約問題
  の5種がある。この出方を分析してみる。

・英文整序問題…07年以降は出ていない
・空所の語句補充問題…07年以降は出ていない
・空所の文章補充問題 2種
 (え-1)…07年以降は出ている
 (え-2)…07年以降は出ていない
・語句の意を問う問題…07年以降の新傾向
・意見の要約問題…07年以降の新傾向

★07年以降というのは、1つのポイントである。
理由:センター試験に「リスニング」が加わった
   その所為でセンター全体の傾向が変わった

【予想】
09年度は、
・空所の文章補充問題(え-1) 設問数3程度
・語句の意を問う問題 設問数2程度
・意見の要約問題 設問数3程度

この3種が出題されると思われる。

理由は07年度からの大掛かりな傾向の変化である。
1度傾向が変わると、古い傾向は出にくい傾向があるので、新傾向が続くと見るのが普通である。
もしかしたら、(えー1)ではなく(え-2)が出されるかもしれない。問われる内容は同系統だからである。

【対策】
空所の文章補充問題(え-1)
普段の英文解釈練習で事足りる。センターには珍しく、割とオーソドックスな問題である。
ただし、4つの選択肢のうち1つは紛らわしい選択肢が混ざっている。そちらに答えが集中するようにワナが仕掛けられている。このワナをかいくぐる練習を、過去問を中心に訓練すること。
 
語句の意を問う問題
 この問題を解くコツは、あわてず、ゆっくり文意を読むことである。
文の中に必ず「根拠」となる部分がある。これを見抜くこと。
 2つの設問のうち、1つは慣用表現ぽいものである可能性がある。
慣用表現ぽいほうの場合、最大限の注意をする。ワナが作りやすいからだ。
知っていれば、すぐに答えられるが、センターで聞くような表現はなじみが薄いものに決まっている。
したがって、文脈で分かるように出来ている。しかしこの文脈をわざと分かりにくくしている。
文脈を読まずに「下線が引いてある語句の字面だけ」で解こうとすると、必ず間違うように、選択肢は出来ている。

意見の要約問題
2006年以前の第5問の会話文、あるいは、2007年以前の第6問の物語文に、プラス「論説文」の要素が加わっている。
問題文は、会話文か物語文のようなのに、聞かれているのは「要旨・要約」である。
 正解になるのは、必ず意見の「言い換え表現」である。
たとえば、
本文では「目と手と同時に使いこなす技手に入れる」と書いてある部分が意見の中心であった。これを「身体的な反応を高める」という言葉で言い換えたものが正解の選択肢であった。
本文で「上手くいくまでやりつづけて上達しようとするかもしれない」書いてある部分が意見の中心であった。これを「けっしてあきらめないようになる手助けとなる」という言葉で言い換えたものが正解の選択肢であった。
 ↑こうしてみると簡単そうに見えるかもしれない。しかしそうはいかない。本文の意見の中心は「非常に分かりにくく書かれている」のである。そして、ダミーの選択肢には本文で書かれている英単語が入っている。深く考えないと「本文に書いてある英単語があるから、これが正解だ」と思ってダミーの選択肢を選ぶことになる。
ここの対策は基本的に「普段の長文読解問題の延長」ではある。ただし言いかえがメインであることに留意するべき。
また過去問や予想問題で、巧みな「言い換え」に注意し、ワナを見抜く訓練をするべきであろう。

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センター対策・第3部(各大問の傾向と対策)/第1問

この続き(第4問について)は木曜日です。
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