苦手なりの受験英語(アルク版)

分詞って何?(6)

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今回でこのシリーズは終わりです。今日は過去分詞で名詞を修飾する話をします。

まず、以下の例文を見てください。

(1)I know the beautiful boy.
(2)I know the running boy.
(3)I know the boy running in the street.
(4)I know the kicked boy.
(5)I know the boy kicked by her.

(1)〜(3)は前回やりました。今回は(4)と(5)です。

では(4)から。
(4)I know the kicked boy.

前回は running でした。今回は kicked。
英語が苦手な人はこの kicked を[動詞の過去形]と思ってしまうかもしれません。
ですがこの英文の kiked は動詞の過去形には絶対なりませんなぜそう言いきれるのか?

kicked が動詞の過去形なら、その手前が kicked の主語でなければならないからです。
つまり
 the kicked boy ←もしこの部分の kicked が動詞の過去形ならば
 「the は少年を蹴った」...みたいな意味になってしまいます。変ですよね。
したがって、今回のkickedは動詞の過去形ではない。「蹴った」という意味ではないのです。
今回の kicked が過去形でなければ、もう残る可能性は過去分詞形しかない
そう、今回の英文の kicked は実は動詞の過去分詞形なのです。
ここまでよろしいでしょうか?

じゃあ「過去分詞 kicked の意味」はなんでしょう?
以前やった受動態の説明ページで確認してみましょう。

 He was kicked by her.(彼は彼女によって蹴られた)

kicked だけの意味を強引に考えると、「蹴られた」になります。(「蹴った」ではありません)

これを踏まえて
(4)I know the kicked boy.
の意味を考えましょう。どうでしょうか? ピンと来たでしょうか?

前回の(2)で running boy という表現がありました。
それは
 running → boy
 走っている→ 少年
という感じで、
 ⇒「走っている少年」
という意味でしたね。

(4)I know the kicked boy. の kicked boy も↑これと同様に考えましょう。
 kicked → boy
 蹴られた→少年
という感じで
 ⇒「蹴られた少年」
という意味になります。

全体で、(4)I know the kicked boy. この意味は
 ⇒「私はその蹴られた少年を知っている」
となります。

このように過去分詞も、現在分詞同様に、あたかも普通の形容詞のように名詞を修飾できます。
ここまでよろしいでしょうか?

---

では(5)に行きましょう。
(5)I know the boy kicked by her.

今回の kicked も動詞の過去形か現在分詞かを考えなければなりません
まず kicked が動詞の過去形の可能性を考えましょう。
今度は(4)と違って、主語はありそうです。
 the boy kicked (その少年は蹴った)...とできそうに見えます。
ですが、おかしな部分があります。「その少年は何を蹴ったの?

もしも the boy kicked her だったら「その少年は彼女を蹴った」で辻褄が合います。
しかし実際はそうじゃない。the boy kicked by her. 間に「〜によって」という意味の by が入っています
辻褄が合わない。したがって、この文の kicked は残念ながら「動詞の過去形」ではないことが分かります
ここまでよろしいでしょうか?

とすれば、kicked に残っている可能性は「過去分詞形だけです。実際過去分詞けいなのです。ではこの英文にある過去分詞kicked はどういう役割を果たしているのか?

前回の(3)の英文を参考にしましょう。
(3)I know the boy running in the street.
この英文は
 running in the street → boy
 その通りを走っている → 少年
という具合に、後ろから「名詞 boy」を修飾しました。後ろからなのは【2語以上】あったからでしたね。

これと(5)I know the boy kicked by her. は同じ構造なのです。
この英文は
 kicked by her → boy
 彼女に蹴られた→少年
という具合に、後ろから「名詞 boy」を修飾しているのです。後ろからなのは【2語以上】あるからです。 the boy kicked by her. の意味は「彼女に(よって)蹴られた少年」となります。

したがって(5)I know the boy kicked by her. の全体の意味は
⇒「私は彼女に蹴られた少年を知っている」
となるのです。

現在分詞過去分詞も修飾方法は同じです。
 1語で修飾する場合は「から」
 2語以上修飾する場合は「後ろから」
修飾させる語順になります。

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皆さんは
(4)I know the kicked boy.
(5)I know the boy kicked by her.

 ↑この2つを見た瞬間、意味が分かるようになっていなければなりません
 (4)でも(5)でもつまずいてしまう人は大勢いると思います。がんばって出来るようになりましょう。

以上で今回の「分詞って何?」のシリーズはおしまいです。
知覚動詞や使役動詞で扱う分詞や、分詞構文は今回扱いませんでした。これを知らなかったらどこかで学んで下さいね。
あ、分詞構文ならここが良いと思います。私のサイトのページです。

今回は以上です。いかがだったでしょうか? 次回は雑談です。
新しいシリーズは再来週(6月23日)から始まります。

その後の更新ですが、7月になりそうです。
7月からはこのブログのアドレスも変わる予定です。7月のアドレス変更後は、ブックマークをされている方は、登録の変更をお願いいたします。

予定が変ったようです。

ではまた!

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