今回は単語だけ覚えていれば、類推しやすいのか?……という話題です。
もっとも前回で「それだけではないよ」と書いていますから、私の主張は違うわけですがw。
まず、↓こちらをご覧ください。
The ●●● which I made was ●●●ed.
●●●は「あなたが意味を知らない英単語」だと思ってください。
2つ分からない英単語があるわけですが、類推できますか? いえいえ、これはどんな英語ができる人でも類推できません。
では次。↓これは?
The ●●● which I made was rejected.
これなら英語がお得意な方なら、●●●の単語の意味がうっすらとは類推できると思います。少なくとも方向性ぐらいは分かります。しかし苦手な人は不可能です。あ、苦手な人のために
reject の意味を書きましょう。「~を拒絶する」です。はい、これでも苦手な人は残った部分の類推は難しいと思います。
今度は全部書いてみます。
The suggestion which I made was rejected.
どうでしょう? 英語が得意な方なら概ね方向性は想像がついた単語が現れたと思います。
しかし、英語が苦手な方には全く分からなかったはずです。なぜなら「仮に全部の単語の意味が分かったとしても、この英文の解釈ができない」からです。
実はこの英文(The suggestion which I made was rejected.)は、無料文法講座で出題した問題の1つです。(第3回 「関係詞(2)後編 https://www.youtube.com/watch?v=2ZE8IcXyQ5E)
これの訳例を書いてくださいと出題しました。文にある1つ1つの単語の意味は全て明らかにした上で、訳例を伺ったのですが、苦手な方からいただいたお答えは次のようなものでした。
その提案は、私を拒絶させた・・○×△・・w
その提案は私を拒否させた
こういった変な訳例のみいただきました。正解者は0名でした。失礼ながらこれは予想がついていました。得意な方がカンタンに感じる関係詞は、英語が苦手な人はもっとも難しく感じると私は考えているためです。(参考)(これがスラスラできるくらいなら、苦手ではなく既に得意なはずです)
正しい訳の1例は「私が作った提案は拒絶された」です。(英語が苦手な方は提案が拒絶されず、自分が拒絶されてしまうと思ってしまうのでした。解説は動画をご覧ください)
つまり、、、
これを得意な人なら
The ●●● which I made was rejected.
だと
「私が作った●●●は拒絶された」
で類推をするので、まだ当たりやすいのですが、
苦手な人だと
「その●●●は私を拒絶させた・・○×△・・w」
と考えて類推するのです。
これでは当たるほうがおかしいと思いませんか?
英語が苦手な人は、仮に全部の単語の意味が分かっても間違って解釈してしまう場合が多いので、類推が上手くいく確率は得意な人よりもかなり低い……ということになってしまうのです。
さて! 得意な人は以上の理由に加えて、さらに上手くいく別の理由があります。(苦手な人にはありませんw) それについて次回は考えていきたいと思います。このシリーズの次の更新は日曜日です。(え~と今が3回目か。じゃあこのシリーズは5回から7回で終わると思います。w)
金曜日はいつものように無料動画文法講座です。最初の参加、久しぶりの参加は大歓迎ですので、よろしければご参加ください。m(_ _)m