さてと、しばらくは、受験と「単語帳」について語りたいと思います。このシリーズはやや雑学チックなことも入りますよ!(^^)
そもそも、市販の単語帳はなぜできたのでしょうか?
大学入試は、原則どんな英文でも意味を取らなくてはなりません。ですから一番良いのは辞書を丸ごと覚えること。実際戦前の逸話では、辞書を丸ごと覚えて、1ページ覚えちゃあそのページを食べた、なんて人がいたとかいないとかw
そんな非効率的なことはしたくない、と思う人が大半だろうから、そこで発明されたのが「単語帳」なのです。
概ね良く出てくる単語のみを「日本語の意味」とともに収録し、あまり見かけない単語を省いた画期的な本ができました。それが「単語帳」です。
歴史上最初?の単語帳は「赤尾の豆単」と言われています。今でもあるのかなあ?
文庫本ぐらいの大きさで、表紙が赤くて小さいから「豆単」と呼ばれていました。
単語のみならず、熟語も載っていました。
今でこそ百花繚乱の単語帳ですが、しばらくは豆単しか単語帳はなかったので、大昔の大学受験生は皆コレをやっていたのですヨ!
赤尾の豆単の特徴は「ABC順」に単語が並んでいる、という点です。そのため A から始まる単語はよく覚えていて、Z に近くなればなるほど、終わりになればなるほど覚えている単語が少ない、という受験生が続出したそうですw
ちなみに、「豆単」で最初に収録されている単語は abandon (あきらめる、捨てる) という単語だ、というのが有名な話です。
「豆単が嫌いな人」が、「豆単は最初に<あきらめろ!捨てろ!と書いてある単語帳>だ。だから豆単は辞めるべきだ!w」と揶揄し始めたからです。
「豆単」は受験生に辞書を丸ごと覚えさせないようにした画期的な本です。このエポックメイキングな本がその後の単語帳の歴史を築いたと言えるのではないでしょうか?
次は木曜日に更新です。