実践編の2回目に行きますね。
英語が嫌いで苦手な人が、英語が得意になるには、きちっとした「計画」がいると思います。
そもそも、得意な人に大きく水を開けられているのですから、それを挽回できるほうが普通はありえないのです。マラソンで、後方からトップ集団に追いつこうとするようなものです。「まずない出来事」だと思いませんか?
大体、英語が得意な人は、ほっとけば英語の勉強をするんです。
それに比べて
英語が苦手な人は、ほっとけば英語の勉強なんかしませんよ。
じゃあどうするか? 挽回するにはちゃんと「計画」を立てる必要があります。
どう立てるべきかを一緒に考えましょう。
まず去年の私の生徒さんの1例を参考に見てみましょう。
Kさんは、薬学部志望の受験生でした。高2まで偏差値30台の人でした。
【高2終わり〜1学期】
・2年の3学期から少しずつ「文法の学習」を私と一緒にやった。
・5月までかけて、文法問題集を一通り解き終えた。(予定より遅れた。予定はゴールデンウィーク明けに終わるはずだった)
・覚えるべき受験単語の半分を終わらせた。(予定通り)
・熟語はいまいちだったようだ(もちろん、予定では全部覚えるはずだった)
・6月にようやく長文読解の学習が始められた。この頃は和訳例を書いていた。
・6月は同時に文法の復習も少しづつやった。
・7月の中ごろまでは定期試験のために、ほとんど受験英語の学習ができなかった。
<ここまでやるのが精一杯だったろう>
しかし、ここまででは模試の成績は良いわけはない。8月の模試は200点万点中42点だったそうだ。英文解釈力が足りないから当然の結果である。
【夏休み】
・文法の復習を終わらせた(5回)
・長文読解をもう少しやった。少し和訳例を書いてもらった。途中から書いてはいけないことにした。
・センター試験に的を絞った、文法や解釈問題をやった。
【2学期】
・9月の模試では91点に跳ね上がった。
・長文読解に重点を絞り、読解力を磨いた。この頃は和訳例は書いていない。
・センターと薬学部用の過去問題や予想問題で実践訓練を重ねた。
・単語と熟語を残りを覚えた。
【本番】
・ちゃんと薬学部の合格通知を持ってきた!
(合格体験記:ちょうど中ほどにあります。右側の人です)
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彼には、受け持つ前にこういっておきました。
「以下が計画だ。
・夏休み前には文法を終わらせる。
・1度終わったら5回は復習せよ。(夏休みが終わるまでに)
・文法が1度終わったら、英文解釈の訓練に移る。
最初は和訳例をノートにちゃんと書くこと。
これで大体夏休みになる。しかしここまでやっても結果らしい結果は出ないよ。
「9月まで結果は出ない」
・夏休みでようやく実践練習ができる。
・英文解釈がほとんどになる。
・夏休み以後は訳例は書いてはいけない。
・問題は徐々に難しくなる。
・その上1回にやる問題量も増える(難しい上増える)。
およそ「1学期の倍の難易度と倍の量」を1度にこなさせる。
・11月が1番きつい。
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計画通りにはなかなかいかないものです。実際も、やっぱりやや遅れた感はありました。
しかし、概ね上手く行きましたね。
結果見事に合格通知を持ってきたのです。たいしたものだと思いました(^^)
ポイントを言うと
・文法を早めに終わらせること(問題集を何度も解きなおすこと)
・解釈は最初のうちは和訳を書くこと。後で書かないこと
・難易度や量は徐々に上る(増える)。
最初と同じ感覚だと、徐々に困ることになる(11月が1番辛い)。
となると思います。
大体、普通の塾のカリキュラムはこれに則るんですけどね。
ただし、あまり「苦手な人向けに作らない」可能性はあります。そこは注意して欲しいと思います。
しっかり10ヶ月の計画を立てて、狂わさないように頑張る必要があると思います。
大体は
・計画を建てずに闇雲にやって失敗
・計画通りにやれず、あきらめて失敗
になってしまうのです。
この↑どちらかにならないのであれば、あなたは英語が得意になると思います。
この続きは木曜日です。