苦手なりの受験英語(アルク版)

受験 英語嫌い 克服の極意(4)

前回
 「英語嫌いが英語を克服する」とは「試練」に打ち勝つことを意味する
(1)試練なので「克服にはどうしても苦しみが伴う
という話でした。

今回は、
(2)でも、人間の性(サガ)として、なるべく苦しまない方法を考えてしまう
  ↑これについて考えましょう。

そりゃああんた、人間は喜んで「苦しみたい」とは普通は思わないでしょう。あなたがマゾなら別ですが。できるだけ「苦しまない方法」を見つけるべきです。

 ここで1つおかしなことが起こります多くの人が「相談相手を間違える」のです。

こういう場合、英語が嫌いな人の多く
英語をなるべく苦しまずに勉強する方法」を【英語好きな人】に聞くのです。
 私に言わせれば、これは「とてもおかしい行動」です。しかし、どう言うわけか、これを「おかしい行動」と思えない人が多いのです。

------------------

【たとえ話】をしましょう。

ドラえもんがどうしても、ネズミの研究をしなければならないとします。

・「なるべく苦しまずにネズミの研究をする方法」を誰かに相談するとします。
ドラえもんは誰に相談するのが適切でしょうか?

このときドラえもんは「ネズミ好きの人」に相談するでしょうか?

もしドラえもんが「ネズミが好きな人」に相談したら、「ネズミ好きな人」はドラえもんに【喜んで】かわいいネズミを写真を見せたり、かわいいネズミを触らせたりするんじゃないでしょうか?

するとドラえもんは「苦しまない」のでしょうか?
かわいいから大丈夫? そんなわけがないでしょう。
かわいかろうが、そうでなかろうが、「ドラえもんはネズミが嫌い」なのです。
 ギャーギャー泣き叫んで、研究どころではないでしょう。

これと同じです。

英語が嫌いな人が「苦しまない方法」を「英語好きな人」に相談したらどうなるでしょう?
英語好きな人」は英語嫌いに【喜んで】英文を見せたり、英語の歌を歌わせたりするんじゃないでしょうか?

すると、英語が嫌いな人はどうなるでしょう?
地獄の体験をするわけです。

例(英語嫌いに英語の歌を歌わせるとこうなる。英語好きな人にはぜひみてもらいたい)です。

英語嫌いな人は、英語の歌なんか昔から歌わされています。簡単な英語なら中学から(今なら小学校から)見てきています。そんなものはとっくの昔に経験済み!! それらを経験した結果、嫌だった人、不快に思った人が⇒「英語嫌い」になったのです。そうではありませんか? そこの英語嫌いな皆さん?

「英語好きな人」は英語嫌いに【喜んで】やさしい?英文を見せたり、英語の歌を歌わせたりします。そんなものは効果がない・かえって苦しむことぐらい、あなたはとっくに知っているはずです。

このように「英語好きな人に相談」したら、【より苦しむ方法】しか教えてくれません
だからまず、「英語好きな人に相談」するのは絶対に避けるべきです。

ではどうすればよいか? これは次回に話しましょう。この続きは木曜日です。

(↓目次はこちら)
目次ページへ

-苦手なりの受験英語(アルク版)
-