苦手なりの受験英語(アルク版)

夏休みの勉強法と塾・予備校(2)

夏休みの勉強法塾・予備校」というシリーズです。この話題の対象は「大学受験生」のみです。そして「英語が嫌いで苦手な人」のみです。

苦手な人の多くは現在、「とにかく何をどう勉強して良いか分からない」という状況になっていると思います。
そして、多くは基本的に「塾に行けば、なんとかなるだろう or なんとかしなきゃ)」とお考えではないでしょうか?

苦手な人は夏休みに入ると、概ね次の2つのパターンに分かれます。

Aタイプ)とにかく授業を受ければ良いんだろう型
Bタイプ)少なくとも最初は頑張る型

(Aタイプ)これは「塾に行けば、なんとかなるだろうなんとかしなきゃ」と思っている人がなるタイプです。ただでさえ「英語の勉強なんか微塵もやりたくない」のです。だから塾に行くだけで精一杯。予習なんかするわけがない。授業を聞き流して「勉強したつもり」になっているタイプです。このタイプは「高校受験はこれで何とか乗り切った」なんて経験があるのではないでしょうか。この成功体験を根拠に「これで大丈夫なはずだ」と思い込んでしまいます。しかし、大学受験のハードルは高校受験と違い、飛びぬけて高いのです。「毎年浪人が山ほど出るほど高い」のです。この現実忘れるか無視しながら、「自分に都合よく考える」のがこの(Aタイプ)の特徴です。このタイプが成功した例を私は1例も知りません。それでも現実を無視し「大丈夫だ」と思い込んでしまうのが(Aタイプ)なんですけれどもね…。

Bタイプ)これは「塾に行ってなんとかしなきゃ>行けばなんとかなるだろう」と思っている人がなるタイプです。ただでさえ「英語の勉強なんか微塵もやりたくない」のですが、このままだと明らかにジリ貧だということが分かっています。大学受験のハードルは高校受験と違い、飛びぬけて高いことを分かっているのかもしれません。だから「何とかしよう」と頑張ろうとします。成功するとすればこの(Bタイプ)でしょう。ですが(Bタイプ)でも成功例が少ないのが「現実」です。

現実は甘くありません。「得意な人」は通常夏休みでも「あなた以上のペースで勉強」します。得意な人はあなたのはるか先の場所におり、あなた以上のペースで走っています。それにあなたが追いつき追い越さなければなりません。そのためにはあなたは得意な人以上の速いペースで学習しなければなりません。そうではありませんか? 

では追いつくためにはどうしたらよいか? 基本戦略は「効率よく上手く走る」ことです。ただし「得意な人だって効率よく上手く走っている」のです。この現実を忘れてはいけません。だからどうにか「彼らよりもっと効率よく走る」…これが基本戦略です。

しかし、得意な彼らより効率よく速く走ると、当然「彼らよりつらく苦しい」のが普通です。マラソンでたとえましょう。「最初はまだ元気よく走っていても、だんだん疲れてペースダウンしますよね。先頭からかけ離れてしまえばリタイヤする人もいる」。つまり「最初の意気込みだけはどれほどあっても、それを持続させることは大変難しい」のです。

瞬間的な意志なら誰でも持つことができる持続させることが大事。「意志が持続しない。」まずはここ!

テーマが見えてきましたね。

英語が苦手な人がまず考えることは、「勉強の効率」ではない。それも考えるが、それより大事なのは、「いかに困難な勉強をし続ける意志を上手く持続させるか」である。ほとんど場合息が切れて「予定通り」には行かない。ほとんどの場合、確実にペースダウンする。

いかに困難な勉強をし続ける意志を上手く持続させるか」…こちらを「勉強効率」よりも先に考えるべきだと私は思います。ここを見ている英語が苦手な受験生さん、まずは「いかに困難な勉強をし続ける意志を上手く持続させるか」を自分なりに考えられてはと思います。

マラソンで完走するためには「ペースを保ちならが、ずっと走り続ける意志が必要」なのです。

続きは木曜日です。次回は「苦手な人の夏休みは大体こうなりがち」というお話をします。お楽しみに。

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