苦手なりの受験英語(アルク版)

英語の品詞を解明しよう!(2)

では本格的に。
今日は「動詞」について考えます。

とりあえず日本語の辞書で「動詞」を調べますと、「品詞の一。自立語で一定の活用があり、事物の動作・存在・状態を表す」(角川新国語辞典より)とあります。これはあくまで日本語の「動詞」について言えることでしょう。でも英語でも参考になります。

例えば日本語の動詞「歩く」は、英語でも動詞で「walk」になります。たいていの場合、日本語の動詞に対応する単語には、英語の動詞の単語があります。

「動」詞...なのだから、基本的には「動く」ものです。

日本語で考えますが
例えば
・食べる
・走る
・寝る
・聞く

のようなものがあります。みな動詞です。動きますよね。
英語だと
・eat
・run
・sleep
・hear
みな動詞です。

そうではなく動かないものは、形容詞、と、とりあえず考えましょうか?(本当はそう覚えてはいけません)
例えば
・美しい
・悲しい
・良い
英語だと
・beautiful
・sad
・good

でも、動きとは言えるような、言えないような微妙な「動詞」もあります。
例えば
・知っている
・考える
・存在する
・住んでいる
英語だと
・know
・think
・exist
・live

ただ、日本語の動詞は「う段」の言葉で終わりますね。こういうのはみな英語でもみな動詞です。

ただし英語の場合は、be動詞 という特別な動詞があります。これは日本語で言えば「〜だ」「〜です」になるケースが多いです。

例えば
She is beautiful. 「彼女は美しい(です)」という意味です。

しかし英語の場合
× She beautiful.
こうはできないのです。英文の場合、必ず「動詞」が必要になります。(正確には「述語動詞が必要」(後述))

英語では「対応する主語がある動詞」のことを「述語動詞」と呼びます。

例を挙げて説明しましょう。
 I live in Osaka.(私は大阪に住んでいる)
の場合、
 主語(S)が I で、live が動詞ですね。こういう live を「述語動詞」と呼びます。
 She is beautiful.(彼女は美しい)
の場合、
 主語(S)が She で、is が動詞でですね。こういう is を「述語動詞」と呼びます。

え? 主語がない動詞のがあるのかって? いくらでもありますよ。例えば
 I want to live in Kyoto.(私は京都に住みたい)
主語は I、述語動詞は want です。 live は動詞ではありますが、述語動詞とは呼べません。
 この場合、live の「品詞」を問われたら、「動詞」と答えます。
 なお、この場合、wantの「品詞」を問われたら、「動詞」と答えます。「動詞」とはあくまで品詞の名前なのです。

----

「動詞」に関するまとめ。
 1・日本語で(終止形が)「う段」で終わる単語は動詞で、それに対応する英語もほぼ皆「動詞」。
 2・ただし、「be動詞」という特殊な動詞が英語にはある。
 3・英文には必ず「述語動詞」がある。
この3つを「そういうものなのだ」と思って覚えていただきたくと思います。

あと、英語には「自動詞と他動詞の区別がしっかりある」ことも、【英語が苦手な人は】しっかり覚えてください。

よろしいでしょうか? 次回は名詞です。来週の月曜日の更新の予定です。

(↓目次はこちら)
目次ページへ

-苦手なりの受験英語(アルク版)
-