前回のまとめ
・I love. は「不完全な文」。
<他動詞 love の目的語が存在してないため>
・I love Taro. は「完全な文」。
<他動詞 love の目的語が Taro としてちゃんと存在している>
・I walked. 「完全な文」
<自動詞 walk は目的語が関係ないため>
・I walked on the street.は「完全な文」。
<前置詞 on の目的語が the street としてちゃんと存在している>
・I walked on.は「不完全な文」。
<前置詞 on の目的語が存在してないため>
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・I reached.
...不完全な文。(「他動詞 reach」の目的語がないから)
・I reached the station.
...完全な文。(「他動詞 reach」の目的語があるから)
(私はその駅に到着した)
・I arrived.
...完全な文。(「自動詞 arrive」は目的語が必要ないから)
(私は着いた)
・I arrived at.
...不完全な文。(「前置詞 at」の目的語がないから)
・I arrived at the staion.
...完全な文。(「前置詞 at」の目的語があるから)
(私はその駅に到着した)
以上が前回のまとめ。
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今回は↓こういうパターンで完全かどうかを見極めて欲しい。
・I was spoken ill of.
↑これは果たして完全か不完全か? どちらだろうか?
英語が苦手な人はここでつまずくこともある。
・I walked in.は「不完全な文」。
・I arrived at.も「不完全な文」。
だから
・I was spoken ill of.
も、「of の後ろのものが何かない」...と思ってしまう人がいる。
しかし実は、この英文は、不完全な文ではない。完全な文である。
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確かに、speak ill of 〜 で「〜の悪口を言う」という熟語がある。この場合「〜」の位置に、of の目的語になるような何か「名詞」がなければ「不完全」と言えるだろう。
しかしよく今回の英文を見て欲しい。
I was spoken ill of. は受動態なのだ。
someone を主語にして能動態に書き換えてみよう。
すると
Someone spoke ill of me.(誰かが私の悪口を言った)
となる。↑この英文が元で「I was spoken ill of.」という受動態が出来たのだ。
元の英文
Someone spoke ill of me.
これにはちゃんと「speak ill of 〜」という熟語の「〜」が存在している。
要するに
I was spoken ill of.
の場合の「of 〜」の「〜」は⇒文の主語、つまり「I」だったのだ。
したがって「of の目的語がないわけではない」...という判定になる。
よって
I was spoken ill of.
は「完全な文」である。
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「speak ill of 〜」のような「前置詞を伴う動詞の熟語」がいくつかある。
このようなタイプの熟語は受動態にできる。
このようなタイプの熟語を使った英文を受動態にすると、当然最後が前置詞で終わってしまう。(今回は of)
この場合、前置詞で終わっていても「不完全な文」にはならない。
...というのが今回の話でした。いかがでしたでしょうか?
ここまでがある意味「基本形」です。
来週は応用を出します。というか「実践例」ですね。
金曜日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。