では、中学生編(その1)です。あ、断っていきますが、ここで言う「英語ダメ人間」とは、学年で最下位ぐらいを平気で取るくらいのレベルの人のことを言います。
平均よりちょっと下、なんてダメなうちに全く入りません。
2つのチェックポイントがあると私は思います。それは
(1)英語を話したい、使いたいと思うか否か?
(2)簡単(と世間一般でいわれるよう)な英文の意味が分かるかどうか?
この2つです。この2つが、中学で英語嫌いになる・英語が苦手になる、という「分岐点」だと思います。
今日は
(1)英語を話したい、使いたいと思うか否か?
について書きたいと思います。
多くの英語の先生が誤解していることがあります。それは
誰だって、英語を話したい、使いたいと思っている違いない
ということです。これが実は大間違い! 英語が嫌いになる人は「英語を話したくない、使いたくない」のです。
何を隠そう、私が「今もって」英語を話したくないのです。
こう言うと、英語好きな先生は「え〜、そんなバカな! 嘘付け! ボケ!」と思って信じてくれないケースが圧倒的です。
ですが、そういう先生にこそ想像して欲しいことがあります。
「誰だって、数学ができるようになりたいと思っているに違いない」
↑この意見に納得できますか? 「誰だって、英語を話したい、使いたいと思っている違いない」と思い込んでいる人(先生)こそ、「ふざけるな! 数学できるようになんてなりたいわけがないだろう!」と思うと思います。大抵の英語好きな人は数学が嫌いだからです。
それと同じなのが、英語が嫌いな人が思っている「英語を話したくない、使いたくない」という気持ちなのです。数学嫌いな人が数学をやりたがらないのと同じ気持ちが、英語嫌いな人は「(苦手な)英語に向けて」働くわけです。
さてさて、ここで一部の英語の先生にありがちな行動について考えます。
一部の英語の先生はは、「なんとか英語嫌いな生徒をなんとか英語を好きにさせよう」という行動に出ます。
ありがちなのが「英語の歌を歌わせよう」という行動です。これが見事に逆効果になるのです⇒参考(絶対に見てください)
英語の先生のこうした行動は私は本当に不思議でした。
↓次の場合を想像してください。
ある数学が大好きな数学の先生が「楽しいよ」と言いながら「数学パズル」を数学嫌いの人に渡しました。
さあ、渡された数学嫌いな人は喜ぶでしょうか? 「頑張ってこの数学パズルを解こう!」とするでしょうか? その結果「数学が好きになる」と予想できるでしょうか?
フザケンナ!
と思い、やらないはずです。
これと同じことが、「英語嫌いな人に英語の歌を歌わせよう」とする行動です。
では、ここで「数学嫌いな人は、数学パズルを渡されると怒るのはなぜか?」を考えましょう。
もちろん、「やりたくないから」が最も根本的な理由でしょう。ではなぜやりたくないのでしょうか?
やったところで、分からない、解けない、解けっこない。したがって「ちっとも面白くない」…ということが目に見えているからではないでしょうか?
では、ここで「英語嫌いな人は、英語の歌を歌わせようとすると怒るのはなぜか?」を考えましょう。
もちろん、「やりたくないから」が最も根本的な理由でしょう。ではなぜやりたくないのでしょうか?
やったところで、歌えない、歌詞の内容が分からないからつまらない、したがって「ちっとも面白くない」…ということが目に見えているからではないでしょうか?
ここで、次の要素が垣間見えます。
中学で英語嫌いになる・英語が苦手になる、という「分岐点」のもう1つ
(2)簡単(と世間一般でいわれるよう)な英文の意味が分かるかどうか?
という点についてです。
この続きは月曜日です。
明日こそは、いつもの文法動画です。先週は忌引きでお休みでした。申し訳ありませんでした。