苦手なりの受験英語(アルク版)

文法の勉強の仕方(8)

さて、続きです。今日は文法問題集を解く場合の、厳重注意のお話です。
といっても実は「あるタイプ」の文法問題集を解く場合の話なのです。
自分のはそうでないタイプであったならば、関係ありません。
しかし、最近の市販の文法問題集ほとんどこのタイプばかりです。なので書いて見たいと思います。
私が気にしている文法問題集のタイプとは選択式の問題集です。答えを選択肢から選ぶもタイプのです。少ない場合はたった3つの選択肢から選ばせるようなものまであります。

毎年10月ごろになると「英語の得意な人から」「文法問題ができなくなりましたどうしましょう?」という質問が来ます。
聞いてみると、↓こんな風にやってきたようです。

・「選択式文法問題集」を(一応)何度も繰り返しやってきた!
・でも「カン」で解くことが多い

↓こういう感じで解いてしまっています
 (※毎回こうというわけではないが、こうなることが多い)
>(1)はなんとなく違う「気がする」 (2)も違う気がする (3)はちょっと怪しい (4)もちょっと気になる
>うーん。たぶん(4)!
 (答えを見る)
>おー!合っていた!次解こう!
・・・次の問題・・・
>(1)はなんとなく違う「気がする」 (2)は怪しいなあ (3)はちょと違うな (4)は「なんとなく」違うだろう
>うーん。たぶん(2)!
 (答えを見る)
>あれ?(3)なの~?なんでぇ? 
解説を見る
>うーん・・・解説が「よくわからないなあ」・・・でも『たぶんこんな意味だろう』!
>・・・ま、いいや「こんな感じのときはとにかく(3)!」だな! よし次解こう!

↑このように文法問題集を解いているのは「文法」を学習している姿勢では無いと思います。「答えを覚えている姿勢」です。

※選択式の文法問題集はこうなりがちだから、私は嫌い!!!
こうするな!と言うのが私の主張です。

選択式の問題集を使う場合、↓次のように使うことを私は毎回薦めています。

>(1)はここが文法的におかしいから不正解 (2)はそこが文法的におかしいから不正解 (3)はここが文法的におかしいから不正解 (4)には文法的に矛盾はない!
>よって(4)が正解のはずだッ
答えの記号ではなくアルファベットをノートに書く

 (後で答え合わせのときに答えを見る)
>おー!合っていた! 「さて解説見よう」 どれどれ、「うん、私の見解と同じだな」 よし!次を確認しよう!

・・・次の問題の確認・・・
>(1)はここが文法的におかしいから不正解  (2)には文法的に矛盾はない! (3)はそこが文法的におかしいから不正解 (4)はここが文法的におかしいから不正解
>よって(2)が正解のはずだッ
答えの記号ではなくアルファベットをノートに書く

 (答え合わせのときに答えを見る)
>あれ?(3)なの~?なんでぇ? 
解説を見る
>うーん・・・解説「よくわからないなあ」・・・なんだこの「○○○」という文法用語は?意味不明じゃ!
(文法の辞書を引っ張り出す)→ふーん、こういう意味か。納得!!!・・・だから(2)が不正解で(3)が正解なんだな! よーし納得!!!
>よし!次を確認しよう!

と、このようにやって欲しいわけです。
どうです?やってますか?できますか?

さてさて、まだまだ続きはあります。あと2回は続きますねえ~次の更新は火曜日です。

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