苦手なりの受験英語(アルク版)

苦手な人の英文解釈勉強法(1)

更新日:

今週から新シリーズ行きます。「苦手な人の英文解釈勉強法」にします。また長くなりそうです。20回以上の連載になると思います。
今日は第1回目なので、これに関する雑学?(四方山話)から行きますね。

問題:
「英文解釈」と「長文読解」の違いは何か?

正解は<現在は「同じ」と考えて差し支えない>です。でも本屋に行くとたまに参考書が区別して並んでいたりしますよね。
実は歴史的には2つは違うものなんです。

その昔「英文解釈」はあっても「長文読解」はなかった!!

んですよ。どういうことだかわかりますか?

実を申しますと、30〜40年前より以前の大学入試問題はいわゆる「長文」は出題されなかったのです。
長くたって、せいぜい20行ぐらい。普通は15行以下でした。今では考えられないほど短いです。

なぜか……出題方式が現代とは違うからです。
その頃は、今のようにマークシートがあるわけではないですね。
オマケに大学進学率も少なく、受験者数も多くない。
したがって、選択肢から選ぶ問題が少なかったのです。

昔の入試問題は
●それほど長くない英文を出題し「(ほぼ全部)訳せ!」という問題が主流だ
ったのです。
昔の入試問題は「正しく、かつ、美しい和訳例」が主に問われて合否が決まっていたのです。

これを「英文解釈」と呼んでいたのです。「正確でわかりやすい、まるで翻訳家が作ったような和訳例」を作る勉強…これを受験生は必死にしていたのです。

ところが次第に「訳せ!」といった「英文和訳」を出題するのが困難になってきました。
受験者数が増加したからです。とてもとても、「受験者全員の和訳例」など見てられない!!手間がかかりすぎ!

そこで大学側は採点作業を楽する方法を考えました。選択肢問題を多くしたんです。

でもそうすると「短い英文」だと簡単に解かれやすい。
(まさか、全訳例を4個ぐらい作って、1〜4の中から選べ!ってわけにも行かない)

その結果、現在のように、
●「長い英文を出題し、部分部分に設問を設けて、最後に内容一致不一致問題をつけて確認する」という形式が主流
になってきたのです。

つまり『解釈』だと「正しく、かつ、美しい和訳例」が主眼に置かれます
  『読解』だと「長文の内容」に主眼が置かれます。(和訳例がそれほど求められない)

と、こういった歴史的な経緯があります。

しかし、現在ではもう「どっちらけ」になってしまい、「解釈」も「読解」もあまり区別して使われなくなっている状況だと思います。いかがでしたでしょうか?

次回は土曜日の更新です。 ※実際は月曜日の更新になりました。
また、いつもの英文法無料動画講義は明日金曜日「第25回」をお届けします。よろしくお願いいたします。

-苦手なりの受験英語(アルク版)
-

Copyright© 本気で嫌いな英語を何とかする方法 , 2021 All Rights Reserved.