苦手なりの受験英語(アルク版)

英語が苦手な高3の学習の難しさ(3)

英語が苦手な高3の学習は難しい、というシリーズである。

3・英語が苦手な高3は中学レベルの基礎ができていない(その2)

 今回は私が実際出会った高3(中3ではない)の話。(2例挙げる)
 ・have to 〜 の意味が分からない。
 中2で習う知識だが、これが完全に抜け落ちている。もちろん読ませると「ハヴ トゥ」と読み、「ハーフ トゥ」とは読んでくれない。
 ・冠詞の「a」を「前置詞」と思ってしまう。
  ↑これには本当に参った。「at」などの仲間に見えるという事例だった。「え? 前置詞じゃないの?」と何度も言うのだ。

 ここで大事なことを1つ。↑これら「すぐに直りそう」とあなたは思ってしまうだろう。こんな簡単なレベルならすぐに直りそうではないか。だから気にする必要がない…と思いがちなのである。とんでもない。彼らはこういうのが「なかなか直らない」のである。そもそも「直らないまま」既に高3になってきているのだ。直さないまま既に高3。1ヶ月たっても、2ヶ月たっても彼らは直らなかった。a をいつまでたっても「えー 前置詞じゃないの?」と彼らは言い続けた。

4・日本語が理解できない

例えば
 ・私は彼女愛している少年を知っている
 ・私は彼女愛している少年を知っている
という日本語をある高3の英語が苦手な生徒に見せたことがある。
この生徒には、この2つ日本語の意味が同じに見えたのである。私がどんなに「違う!」と言っても「同じじゃないか!」と言って聞かないのである。

日本語のレベルで間違っている。このような状態で内容一致不一致問題で正しい答えを選べるわけがない。
これでは模試などで高得点が取れるはずがない。英語の成績が良いはずがないのである。

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 金曜日は文法放送。この続きは来週の月曜日です。

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